緊急事態宣言発出でどうなる日本株？【西村剛】

値動きに注意してリスク管理を・・・

東京都で12月31日1337人に及ぶ新型コロナの感染が確認されて以降、緊急事態宣言の再発出の方向で動き始めました。報道では早ければ7日にも発出される見通しです。
これを受け年初から日経平均株価も2日続落となっており、株式市場にも暗雲が立ち込め始めました。
このまま緊急事態宣言が出れば株価はどうなるのだろうか・・・？と不安な方も多いと思います。
株価の先行きは誰にも分かりませんが、現段階では私は短期的に売られる局面があっても、その後日経平均株価は反発し上昇トレンドを継続するだろうと考えています。
その理由としては日本よりはるかに状況が深刻であろう欧州や米国の株価が依然上昇トレンドを継続しているからです。世界の株式市場を見渡すと、新型コロナの状況が深刻な国でもそうでない国でも総じて株価は上昇トレンドを維持しています。おそらく今の株式市場が新型コロナによる景気悪化はすでに織り込んでいて、その後の経済回復や追加経済対策への期待感で買われているからでしょう。
ですので日本においても緊急事態宣言が出たタイミングで短期的な株価下落はあり得ますが、数日で再度上昇トレンドに入り日経平均株価が高値を更新する局面になるのではないかと考えています。
ただ銘柄によっては大きく下落する銘柄もありそうです。今回の緊急事態宣言によって業績が大きく悪化する懸念のある空運、旅行、鉄道、飲食、百貨店などは業績への影響が大きいため株価低迷が長引く可能性がありそうですので要注意でしょう。今回の緊急事態宣言発出により、日経平均株価はそれほど大きく下落しないものの個別銘柄では株価の変動が大きくなりそうです。