東邦亜鉛(5707)業績改善を背景に強含み、テーマ性も加わり一段高◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/12/17 08:26

業績改善を背景に強含み、テーマ性も加わり一段高

【事業内容】
 亜鉛・鉛・銀の製錬事業がメインで、鉱山資源、電子部材、環境・リサイクル事業などを展開する。その他建築・プラントや防音建材「ソフトカーム」事業なども手がける。自動車や家電、建築材料などの用途である亜鉛は国内シェア2割を占めるリーディングカンパニー。

【業績面】
 業績面においては11/9に中間決算を発表、売上高は8.0%減収も営業利益は前期の大幅赤字から黒字転換を果たした。米中貿易摩擦およびコロナ禍影響で低迷していた金属市況が回復し、精錬事業の損益が急改善、資源事業も豪州エンデバー鉱山のコストが無くなりセグメント損失が縮小した。

【株価動向】
 株価は4/6に安値1064円をつけて底入れし、6月にかけて戻りを試す展開となった。本格的な回復がみられるようになったのは8月の1Q決算通過後で、200日移動平均線を上抜けるとその後は堅調な推移を見せている。10/23に金属市況の改善に伴い上期および通期の業績予想を上方修正、足元では11月の調整を経て再び買われており、年初来高値更新の動き。また、自動車生産台数の減少で落ち込んでいた環境・リサイクル事業だが、バッテリーなどから金属資源を回収する都市鉱山ビジネスが近年の環境意識の高まりで注目を集めるテーマ物色の様相も呈している。

配信元: 達人の予想

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