概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続伸、ブレント原油価格の上昇が支援材料

配信元:フィスコ
投稿:2020/12/03 09:41
【ブラジル】ボベスパ指数 111878.53 +0.43%
2日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比478.62ポイント高(+0.43%)の111878.53で取引を終了した。110579.2から112315.4まで上昇した。

前半はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は買い戻された。ボベスパ指数が2月下旬以来の高値水準で推移しており、高値警戒感からやや伸び悩む展開。一方、新型コロナウイルスワクチンの早期普及期待の高まりが引き続き指数をサポートした。また、堅調な経済指標なども引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数 3189.61 +1.33%
2日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比41.82ポイント高(+1.33%)の3189.61で取引を終了した。3139.92から3189.61まで上昇した。

朝方はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。ブレント原油価格の上昇が支援材料となり、資源銘柄を中心に買いが広がった。また、新型コロナウイルスワクチンの早期普及期待の高まりなども引き続き指数をサポート。一方、弱い経済指標などが指数の足かせとなった。経済活動の回復遅れを受け、11月の電力消費は前年同月比で3%減少したと報告された。

【インド】SENSEX指数 44618.04 -0.08%
2日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比37.40ポイント安(-0.084%)の44618.04、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同4.70ポイント高(+0.036%)の13113.75で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を縮小させた。SENSEX指数が過去最高値水準で推移しており、高値警戒感から利益確定売り圧力が高まった。また、追加の利下げ期待の後退も指数の足かせに。インド準備銀行(中央銀行)は2020年度末まで政策金利を据え置くと予測されている。

【中国本土】上海総合指数 3449.38 -0.07%
2日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.56ポイント安(-0.07%)の3449.38ポイントと反落した。

売り圧力が意識される流れ。昨日の上海総合指数は大幅上昇し、約2年10カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中対立の警戒感もくすぶる。バイデン次期米大統領は対中関税の第1弾を直ちに廃止するつもりはないと述べた——などと報じられた。もっとも、下値は限定的。官民の11月製造業PMI上振れを引き続き手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。

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配信元: フィスコ