ドル円は104.40円付近で推移 このあとISM製造業景気指数=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/12/01 23:33
 きょうのドル円は前日からの買い戻しの流れが続いているものの、上値は依然として重い印象だ。本日の21日線は104.40円付近に来ており、現在はその水準に顔合わせしている状況だが、21日線からの上値には慎重になっているものと見られる。

 このあと日本時間0時に11月のISM製造業景気指数が発表される。予想は58.0と前回から低下が見込まれている。前回10月分は59.3と2018年6月以来の水準に上昇し、予想外の強さを示していた。特に雇用指数は1年超ぶりに50を回復。今回はその反動が出ると見ているようだ。

 感染再拡大で足元の景気の先行きへの不安感が高まっている中でも、米製造業のセンチメントは改善が続いている。今回は前回から低下を見込んでいるとは言え、市場は米製造業のセンチメントに対して強気だ。在庫の補充と感染への耐久能力向上が米製造業のモメンタムを引き上げていると見ているようだ。

 しかし、直近発表になっていた米地区連銀発表の景況指数はいずれも前回よりも低下している。前回のISMの強さを考慮すれば、予想が少し高めに設定されている印象もあり、予想を下回る結果となる可能性も留意したい。

 なお、同時刻に10月の米建設支出の発表も予定されており、前月比0.8増が見込まれている。

米ISM製造業景気指数(11月)2日0:00
予想 58.0 前回 59.3

建設支出(10月)2日0:00
予想 0.8% 前回 0.3%(前月比)

USD/JPY 104.38

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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