ナレッジスイート（3999）決算材料を織り込んで出直りの動きへ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

決算材料を織り込んで出直りの動きへ

【事業内容】
　中小企業向けにクラウドで営業支援SFAや顧客管理CRMなどを提供し、煩雑な事務作業などをアプリケーションで一元管理することが可能となる「ナレッジスイート（KnowledgeSuite）」が主力サービス。サブスクリプションモデルのクラウドサービスは順調な積み上がりを見せており、コロナ禍による企業のDX投資意欲は向上にあわせて新サービスリリース。クラウドソリューション事業の業容拡大中。

【業績面】
　業績面においては11/13に前期本決算および今期業績見通しを発表し、前期実績は売上高1.9％減収、営業利益以下は赤字転落で着地。今期は一転、売上高は過去最高を更新する見込みに加えて、利益面も黒字浮上を睨む。引き続き成長投資に注力することを優先し、利益成長は限られる見込みながらクラウドソリューション事業は急拡大している。また、経済産業省のIT導入補助金制度を活かして導入企業も順調に増加、さらにパートナー企業との連携を深めて全国を網羅する販売網の整備も効果が出始めているとみられる。

【株価動向】
　株価は3/13に安値462円をつけて底打ちした後、着実な戻りを試す動きの中で市場ではクラウドやテレワークなどの関連銘柄として物色人気化。10月には底値圏からおよそ3倍近くとなる1321円まで上値を伸ばしている。足元ではその後の調整に一巡感が出て自律反発から25日線にトライ、戻り売りをこなしつつ出直りが期待される動きを見せる。