株価指数先物【寄り前コメント】基本こう着も、海外勢は日本株組み入れ比率を引き上げざるを得ない状況

配信元:株探
投稿:2020/11/27 08:12

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 26450 -130 (-0.48%)
TOPIX先物 1772.5 -8.5 (-0.47%)
シカゴ先物 26470 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は感謝祭(サンクスギビング)の祝日で休場。独DAX、英FTSEなど欧州株は米国市場の休場の影響から薄商いとなり、小安く推移していた。グローベックスの米株先物はNYダウが49ドル安、ナスダック100先物は1.50ポイント高と小動き。シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比110円安の2万6470円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万6580円で始まり、開始直後の2万6590円を高値に概ね2万6450円から2万6480円と狭いレンジ内での推移が続き、安値の2万6450円で取引を終えた。

 米国市場が休場で欧州市場も小動きだったこともあり、基本的にはこう着感の強い相場展開が見込まれる。やや利食い優勢の展開からオプション権利行使価格の2万6500円を中心に、権利行使価格2万3675円と2万6625円辺りでのレンジ推移といったところか。もっとも、前日の動きをみると薄商いの中で押し目買い意欲の強さも感じられた。手口面では海外勢の買い手口が連日で目立っており、ドル建て日経平均がS&Pをアウトパフォームしており、海外勢は日本株の組み入れ比率を引き上げせざるを得ない状況が窺える。

 また、需給面においても日経平均構成銘柄に組み入れられるシャープ <6753> が8営業日続伸となるなど、構成銘柄変更に伴う動きがみられており、同様に調整買いがTOPIX型に入っているとみられる。加えて、中間配当金支払いに伴う再投資による需給も下支えとなるため、短期的に過熱感が警戒されているものの、下げづらい需給状況ではある。また、米国では感謝祭翌日の27日がブラックフライデーとなり年末商戦がスタートする。市場の関心は例年通り週明けのサイバーマンデーとなるが、コロナ禍における堅調なeコマースの売り上げが予想されている。12月に入るとファイザーのワクチン承認への期待がより高まりやすく、こうした環境下において売り方はショートカバーを迫られるだろう。

株探ニュース
配信元: 株探

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