いまのユーロドルの下げは次の急上昇を後押しとの指摘も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/10/31 01:59
 ユーロドルは日本時間1時のロンドンフィキシングにかけて戻り売りが強まっており、1.16ドル台半ばに下落している。朝方は米経済指標発表後に急速に買いが強まり、1.17ドル台に上昇する場面もみられた。

 ただ、欧州での感染拡大で各国政府が都市封鎖を一部再導入していることで、景気の先行きに対する懸念が強まっており、ユーロドルは上値が重くなっている。前日のECB理事会後のラガルドECB総裁の会見で、12月の理事会を待たずにECBが追加緩和を実施してくるのでとの観測も高まっていることも、ユーロの上値を重くしている。1.17ドル台に入るとファンド勢の売りオーダーも活発に出ているとの指摘も出ている。

 きょうは7-9月期のユーロ圏GDP速報値が発表され、予想を上回る内容だったが、7-9月期について市場では既に過去のものとなっており、感染の再拡大以降後のファンダメンタルズに関心が集中している模様。

 ユーロドルは戻り売りに押される展開が続いているものの、一部からは、最近のユーロドルの下げは次の急上昇を後押しする可能性が高いとの指摘も出ている。ECBの追加緩和や米大統領選挙の結果にかかわらず、ユーロドルは長期的視点で1.30ドル台への準備を整えているとう。

EUR/USD 1.1652 EUR/JPY 121.84 EUR/GBP 0.8994

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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