東京株式（寄り付き）＝大幅続落スタート、欧米株波乱でリスクオフ

　２９日の東京株式市場は大きく売り優勢で始まり、寄り付きの日経平均株価は前営業日比２４７円安の２万３１７０円と続落。

　欧米で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、経済活動への影響が強く警戒される状況となっている。前日の欧米株市場は軒並み急落、ドイツとイタリアでは主要株指数が４％を超える暴落となった。米国株市場ではＮＹダウ９００ドル超、ナスダック総合指数が４００ポイント超の下げとなっており、東京市場でも主力株中心に広範囲にリスク回避の売り圧力が及んでいる。日経平均は先物主導で２万３０００円大台攻防を意識させる場面もありうる。ただ、日本をはじめアジア地域は欧米と比較して新型コロナ感染状況はそれほど深刻ではなく、きょうの東京市場はアジア株の動向を横にらみに売り一巡後は下げ渋る可能性もある。

出所：MINKABU PRESS