ドル円は105.40円付近での推移続く=NY為替後半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/10/17 05:09
 NY時間の終盤に入ってもドル円は105.40円付近での推移が続いている。きょうのNY為替市場でドル円はやや買いが優勢となり、105.40円近辺の21日線付近での推移。きょうの市場はワクチン開発への期待が復活しており、市場にはリスク選好の雰囲気も見られている。ファイザーのブーラCEOが、「独ビオンテックと共同開発中のワクチン候補は11月下旬までに、緊急使用許可を申請する用意ができる」と述べたことに期待感を高めているようだ。ただ、ドルと円の方向感が同じ中で、リスク選好のドル安と円安が相殺し合っており、ドル円は105円台で方向感のない状況に変化はない。

 朝方に9月の米小売売上高が発表になり、予想外に強い数字となった。ドル円も発表直後は買いの反応を見せていた。市場からは今回の米小売売上高を受けて成長見通しの上方修正を検討したいとの声も聞かれる。夏に雇用保険の特別給付が期限切れになり、個人消費に悪影響が出ると見られていただけに、ポジティブ・サプライズとなったようだ。経済が第4四半期に向けて予想よりも勢いを増していたことを示唆しているとの指摘も出ている。しかし一方で、再び感染拡大の兆候も見られており、慎重に見たいとの声も聞かれる。

 今週のドル円は狭い範囲での上下動ながらも、一時105円割れを試す場面もみられた。ただ、105円割れでの押し目買いを警戒したのか、下値を攻めきれずに、105円台を堅持している。今年は105円を大きく割り込んだのが3度あるが、いずれも買い戻されている。今回も11月3日の米大統領選に向けて一旦、105円割れの可能性も留意されるが、市場は先行きに悲観的なムードまでは強めていないことから、105円を割り込んだとしても、下値での押し目買いが活発に出ることも期待される。少なくとも、100円に向かって一気に進む雰囲気ではなさそうだ。

 ユーロドルはNY時間に入って伸び悩んだものの、きょうは買い戻しが優勢。リスク選好のドル売りがユーロドルをサポートした。ただ、上値を積極的に追う動きまではなく、本日1.1735ドル付近に来ている21日線には上値を拒まれる状況。

 市場にはECBの利下げ期待が根強くあり、それに対する市場の見方も様々なようだ。一部からは、ECBは今後も利下げの可能性を強調し、市場へのプレッシャーを継続してくる。それに対してユーロは素直に反応し、上値は重くなることから、ユーロドルが1.20ドルに上昇する可能性は低いとの見方が出ている。一方、ECBがマイナスの中銀預金金利を深堀しても、それによって、リバーサル・レートが不透明になることから、ECBは最後の0.1%を使い果たしたと市場が認識してしまった場合、逆にユーロを急上昇させてしまう危険性があるとの見方もある。

 現時点でECBの追加利下げは可能性が低いと思われるが、市場への口先介入としては、今後もECB理事からの言及はあるものと思われる。

*リバーサル・レート
利下げが、逆に緩和効果を反転させる水準

 ポンドドルは本日のEU首脳会議を受けたジョンソン英首相の声明を受けて、ロンドン時間のポンドは激しく上下動していた。しかし、どちらか一歩方向に進むこともなく、1.29ドル台で落ち着いている。

 ジョンソン英首相は英国がEUと合意できる可能性は低いと判断し、「合意なしにEUの単一市場と関税同盟を離れる準備をする」と言明した。この発言にポンドは急速に売られたが、交渉継続の道は閉ざしておらず、「EUの担当者がアプローチを根本的に変化させて交渉に戻ってくるのであれば、いつでも耳を傾ける用意がある」とも述べた。市場も、ある程度予想していた結末ではあったものの、交渉継続が確認できたことで、ひとまず安心感が広がった模様。 

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶFXから転載しています。

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