大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23500 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1628.0 -2.0 (-0.12%)
シカゴ先物 23500 ±0
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、規制の再強化が急速に進んでいることが嫌気された。また、新規失業保険申請件数が予想外に増加したことも重荷となった。しかし、トランプ大統領が追加経済対策に関して規模を引き上げる意向を示したほか、大統領選挙前の合意の可能性に言及したことが材料視され、引けにかけて下げ幅を急速に縮める展開となっている。
シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比変わらずの2万3500円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比70円安の2万3430円で始まり、その後は2万3360円まで下げ幅を広げる場面がみられた。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることからドイツDAXが2%を超える下落で推移するなど、欧州市場が大きく下げたことやグローベックスの米株先物の下落などを受けて、先物市場では売りアルゴが発動。米国市場の取引開始後は概ね2万3360円から2万3410円辺りで推移していたが、トランプ大統領の発言を受けた米国市場の戻りを受けてショートカバー優勢となり、引け間際には2万3520円と上昇に転じる場面もみられていた。
シカゴ先物にサヤ寄せし小動きで始まった後は、引き続き2万3500円レベルでの攻防になりそうである。米国の追加緩和策については大統領選挙前の合意は引き続き不透明であり、トランプ大統領の発言が買いアルゴの発動につながった形であろう。そのため、東京市場への反応は限られそうだ。欧州での新型コロナウイルス再拡大や米国の追加緩和策の報道などでアルゴリズムのトレードが発動しやすい需給状況であることは意識しておきたい。
VIX指数は2.15%の上昇となっており、一時29.06ポイントまで切り上がる場面がみられたが、終値は26.97ポイントとなった。30ポイント辺りには200日移動平均線が位置しており、これが上値抵抗線として意識されているため、これを超えてくるまでは警戒する必要はないだろう。NT倍率は先物中心限月で14.41と上昇傾向にあり、支持線として意識されている25日移動平均線からの上放れをみせてきている。2万3500円を固める動きから2万4000円へのトレンドに備える中において、引き続きNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いになりそうだ。
また、昨夕に決算を発表したファーストリテイリング <9983> の2021年8月期についてはコンセンサスを上回る計画となっており、ファーストリテイリングの上昇が日経平均を下支えする可能性がありそうだ。売りアルゴ発動によって2万3500円を下に仕掛けてくる動きがみられるようであれば、NTロングのポジションを積み増すスタンスは継続である。
株探ニュース
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