【買い】富士石油(5017)

著者:伊東聡
投稿:2020/10/09 16:43

大株主に注目。

同社が8月に発表した20年4~6月期決算は営業利益が34億9800万円(前年同期実績は37億800万円の赤字)と大幅に黒字転換をし、上期計画の28億円を大幅に超過した。

これがサプライズとなり投資資金の攻勢を誘っている。新型コロナウイルス感染拡大による原油需要の減退で製品マージンは悪化しているものの、在庫影響で原価が押し下げられたほか、定期修理の影響解消が損益改善に貢献した。

この決算が株価を刺激し、水準を一気に引き上げた。

その後もその時の上昇によってチャート上に空けた窓を埋めることはなく、ある程高値圏での推移を続け今週は月曜日から5日連続の陽線と継続した買いが入っているようだ。

終値はここ2か月の高値で取引を終えている。

来週も継続した買いが入るようであれば直近高値の200円更新から大相場が始まる可能性もありそうだ。

尚、同社の大株主にクウェート石油公社、サウジアラビア王国政府がそれぞれ7.43%(約580万株)保有しており、このことから思惑も感じられ割り切りで買ってみたいと考える。

また中東情勢の変化や原油の切り返しも追い風となるだろう。

株価指標面においてもPBRは0.34倍と相当な割安感もあり、買いやすい水準だ。

伊東聡
株式会社G&Dアドヴァイザーズ 投資顧問部部長
配信元: 達人の予想

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