リンギット円は一時２５．４６円付近まで急伸も上げを帳消し＝東京為替

　マレーシアリンギット円が午前９時頃に、２５．３９円台から２５．４６円付近まで急伸する場面がみられた。経済指標など特に材料は観測されていないが、マレーシアを拠点とするアジア最大の格安航空会社（ＬＣＣ）「エアアジア」が、傘下の「エアアジア・ジャパン」の事業断念で調整というニュースが好感されたとの見方があるようだ。

　エアアジア・ジャパンは新型コロナウイルスの影響で旅客数が激減しており、経営状況が悪化していた。今春、新型コロナの感染が広がったことを受け、全路線を運休とした。親会社のエアアジアも同様に旅客数が急減し、業績見通しが危ぶまれていた中、日本事業の撤退で東南アジアの事業に集中する経営方針が好感されたとみられる。

　月曜日に８月１９日以来の安値となる２５円２２銭近辺を付けたリンギット円は、昨日２５円４０銭近辺まで上昇。今朝はそこからもう一段の高値トライとなったが続かなかった。午前中は比較的高値圏での推移が続いたが、昼前から下落に転じ、午後になって２５．３７円前後まで弱含んでいる。米大統領選の第１回テレビ討論会が終了し、株安、円高、ドル高とリスク回避ムードが強まっており、リンギット円も連動して弱含みとなっている。

MYRJPY　25.3785