欧州株軟調も、ドル安に円安、ドル円105円台後半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/29 20:33
欧州株軟調も、ドル安に円安、ドル円105円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ドル安と円安の動きが優勢。ただ、欧州株も米株先物も軟調に推移しており、素直にリスク選好の動きとはなっていない。昨日から引き続き先週までのドル買いの流れに対する調整が入っているようだ。月末関連のフローが中心との指摘もあるようだ。あすの米大統領選討論会を経て流れがでてくるのか注意したいところだ。ユーロや豪ドルが堅調、円とポンドは上値が重い動きとなっている。ユーロドルは1.17台乗せ、ユーロ円は123円台後半へと上昇。豪ドル/ドルは0.71台乗せ、豪ドル円は75円台乗せに。一方、ポンドドルは1.28台で方向性無く振幅。ポンド円は136円台乗せも売り戻されている。ドル円は105.73レベルと先週末の高値をわずかに更新したが、105円台後半での揉み合いに落ち着いている。

 ドル円は105円台後半での取引。東京市場では105円台前半から半ばで下に往って来いとなったが、ロンドン市場では105円台後半に上昇も、伸びを欠いた。一時105.73レベルと先週末高値105.70レベルを更新したが、その後は105.60付近で推移している。欧州株や米株先物が軟調に推移しており、リスク選好的な状況にはなっていない。月末関連のフローの見方もあった。

 ユーロドルは1.17近辺での取引。1.1670-80レベルでの揉み合いを上抜けており、取引中盤にかけては1.17台乗せから1.1714レベルまで高値を伸ばしている。ユーロ円も堅調。123.20-50レベルで小高く推移したあと、一気に123.70近辺へと買われている。対ポンドでも堅調。ただ、目立ったユーロ買い材料もでていない。月末関連のフローや、あすの米大統領選討論会を控えて調整の面が強かったようだ。

 ポンドドルは1.28台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.2830台、その後一時1.2890付近まで上昇も、方向感なくレンジ内にとどまっている。ポンド円はドル円に連れ高となり一時136.15近辺まで買われたが、その後は135.60台まで反落。135円台後半で推移している。対ユーロでは売られている。きょうはら10月2日まで英国とEUで最終ラウンドといえる通商協議が行われる。漁業権について双方の妥協が成立するのかどうかが焦点。結果を見守っている状況となっている。この日発表された8月の統計はまちまちで、消費者信用残高が減少する一方で、住宅ローン承認件数は増加した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)