大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23070 -120 (-0.51%)
TOPIX先物 1625.0 -5.0 (-0.30%)
シカゴ先物 23080 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
23日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。ジョンソン・エンド・ジョンソンが新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験を開始したことが材料視され買い先行で始まった。しかし、FRBのパウエル議長は下院金融委員会での証言で、景気回復は進行するも、先行きは極めて不透明との認識を示したことが嫌気された。GAFAなどクオリティ株やハイテク株への売りが強まり、引けにかけて下げ幅を拡大させている。
シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比110円安の2万3080円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万3140円で始まり、グローベックスの米株先物が堅調に推移していた流れを受けて寄り付き後には2万3250円まで上げ幅を広げる場面もみられた。米国市場の取引開始前後は2万3200円を挟んでもみ合いが続いたが、米国市場の引けにかけての下落を受ける形で弱含みの展開となり、ナイトセッションの安値で取引を終えている。
米国市場はリスク回避姿勢が顕在化しており、クオリティ株からの資金流出が強まっているほか、米欧の複数の金融機関のマネーロンダリング疑惑が重荷となっている。国内においても三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などメガバンクの物色手控えにつながりやすいだろう。不正資金は銀行との取引停止前に現金化の動きを強めているとの見方もされており、コモディティや仮想通貨なども売りの対象とみられているだ。
米国のキャッシュ化の流れの中、資金の向かい先に市場の関心は集まりやすく、売り越し基調が続いていた日本株の比率引き上げの可能性には期待したいところだ。昨日の日経225先物は一時2万3000円を下回る場面がみられたものの、この価格帯での底堅さが意識されていた。ナイトセッションでも2万3000円をキープしており、売り先行とはなろうが、押し目買い意欲は強いだろう。米クオリティ株からの資金流出の影響でグロース株は手掛けづらさがあるため、足元で低下傾向にあるNT倍率に連動する形でのNTショートによるスプレッド狙いのスタンスを継続させたいところである。
株探ニュース
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