株価指数先物【寄り前コメント】ギャップスタートも、リスク回避のなか海外勢の資金シフトも

配信元:株探
投稿:2020/09/23 08:23

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23090 -130 (-0.55%)
TOPIX先物 1622.5 -10.5 (-0.64%)
シカゴ先物 22885 -335
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。9月のリッチモンド連銀製造業指数が予想外の上昇となったほか、8月の米中古住宅販売戸数は14年ぶりの水準に達したことが好感された。直近3営業日でNYダウは880ドル超下落していたこともあり、押し目買いの流れが優勢となった。また、FRBパウエル議長やムニューシン財務長官が依然として追加の経済救済策が必要であると主張したことが伝わったことも材料視された。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比335円安の2万2885円だった。週末の日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万3170円で始まり、寄り付き直後につけた2万3190円を高値に弱含みの展開となり、米取引時間中には2万3030円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

 連休中の米国市場の下落の影響により、シカゴ先物にサヤ寄せする格好でギャップスタートとなりそうだ。支持線として意識されていた2万3000円を割り込んで始まることも考えられ、インデックスに絡んだまとまった売りが出やすい可能性もある。21日のシカゴ先物は安いところで2万2515円まで下げる場面もみられ、神経質にさせそうだ。ただし、シカゴ先物はその後早い戻りをみせていることもあり、波乱の展開とはならないだろう。

 新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向にある英国の規制強化などは重荷となろうが、相対的に抑え込んでいる日本においてはリスク回避のなかで海外勢の資金がシフトしやすいともみられている。米国のクオリティ株への利益確定の流れについては想定されていたことでもあり、バリュー株への資金流入が意識される場面においては、日本株の底堅さが意識されよう。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から権利行使価格の2万2875円および2万2750円辺りが意識されやすいところである。ギャップスタートで一気に同水準に接近する局面があれば、押し目買い狙いのタイミングとして意識されそうだ。売り一巡後のこう着が続くようであれば、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスとなる。

株探ニュース
配信元: 株探