ドル円は104円台後半での推移=NY為替後半

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/23 05:20
 NY時間の終盤に入ってドル円は104円台後半での推移。きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は心理的節目の105円を一時回復した。米株式市場は下げが一服しているものの、依然として上値に慎重な動きが見られている。米国でのウイルス感染も再拡大の動きを見せ始めている中で、米国での死亡者数が20万人を超えている。市場では景気の先行きへの不透明感も強まっており、為替市場はリスク回避のドル買い戻しが見られているようだ。

 米大統領選に向けた政治的不透明感や、追加経済対策も依然として協議が難航する中で、市場のリスク許容度は高まっていない。そのような中で、エバンス・シカゴ連銀総裁が「インフレが平均2%に到達する前でも利上げは可能」との発言にも敏感に反応している。なお、きょうはパウエルFRB議長とムニューシン米財務長官が下院で議会証言を行っていたが、反応は限定的だった。

 前日のドル円は104円ちょうど付近まで下落していたが、103円台に下落することなく反転した。104円台後半まで買い戻されていたが、105円台には慎重な動きを見せる中で、本日は104.40円近辺まで値を落としていた。ただ、103円台を試す気配も一方でなく、下値の底堅さも見られている。そのような中で、ドル円は再び買い戻しを誘い、105円台まで戻している。ただ、105円台に入ると戻り売りも活発に出ている。明日は東京勢が連続休暇から復帰することもあり、それに備えた動きも出ているようだ。

 ユーロドルはNY時間に入って売りが強まり、強いサポートと見られた1.17ドルの水準を一時割り込んでいる。一方、ポンドドルも売りが強まり、1.27ドル台前半まで下落。ベイリー英中銀総裁が、新型ウイルス感染が再度増加し英経済の下振れリスクを強めているものの、マイナス金利の導入が近い状況ではないと述べたことで買い戻しも見られていたものの、一時的な動きに留まっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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