以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年9月1日11時に執筆
株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
新型コロナの新規感染者のピークは超えたとの報道がテレビやメディア各所で散見される中、RPA化やIT技術者派遣、DX導入の勢いはしばらく続くとの見通しが根強いようです。
ここ最近は様々な業務・分野でのクラウド化や事務処理の外注など、「デジタルを前提に、経営を変革していく」という広義の意味でDXが広がり始め、8月25日には経済産業省が東京証券取引所と共同で「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄」を発表すると、「デジタル時代を先導する企業」としてグランプリにコマツ<6301>とトラスコ中山<9830>が選ばれております。
そして企業らはコロナの影響による業績不振から、より大きな売上を追い求め、社内の経営コストの削減など、ビジネスモデルの見直しへ意識が向かっており、この潮流はますます加速していくものと思われます。例えばサイボウズ<4776>やテラスカイ<3915>などに代表されるクラウドや働き方改革のサポートを手掛ける企業が買われている理由もやはりそこにあると見ております。
これまで海外企業と比べて日本企業の生産性は低いと言われてきた経緯もあり、過剰な残業の禁止や有給休暇の取得を促す等の政策を続けてきました。結果として制度だけが先行して社内で残業ができない為、仕事を家に持ち帰る社員の増加が課題でしたねぇ。
テレワークに始まり、DX導入による働き方改革の拡大により、制度先行型であった日本の雇用環境も改善されていくのではと期待したいところです。この働き方改革によって実質的に生産性が高まる事に加えて、社員の健康面やモチベーション向上に繋がれば…なんて、元サラリーマンとして期待したいところです。
さて、改めて株式市場に目をやると、現在はコロナの影響で好業績を維持している企業は特定の業種に偏っているかもしれません。しかし、DXへの投資を経て、そのコストが回収できる時期には日本企業全体が上向いていく事もあり得ます。
8月26日に西村康稔経済再生担当大臣は、日本経済新聞社主催のシンポジウム「社会課題解決のために金融が果たす役割」の挨拶で、「コロナの危機は変革のチャンス」と冒頭で述べると、「10年かかるかもしれないような変革、改革を一気に進めていきたい。」と語られておりました。政府を中心として更にDXを推進していくムードとなれば、関連株にはさらに光明が差すのではないでしょうか。
定額給付金の支給時には、政府と自治体とのシステムの齟齬が障害となり紙ベースでの処理となった事や、民間企業でテレワークが実施された時にも設備や知識が不十分でスムーズに移行できない企業がほとんどでした。日本で言うところの持続化給付金にあたる処理を、ドイツ政府が2日程度で振り込みまで完遂するニュースを見た時には、日本も情報システムを整備していれば、倒産を免れた商店などがたくさんあったのかなぁ…と寂しい気持ちになりましたねぇ。
あたくしは中長期でDX関連を注視していこうと考えています。なぜならDXは一度導入したら完了というものではなく、アップデートをしていく事が重要ですからねぇ。政府にも民間企業にもまだまだ需要はあるのではないでしょうか。
「常に効率的で働きやすい環境を築いていく努力を怠らない」…その意識はブームで終わらせてはいけませんな。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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