【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2021年3月期第1四半期決算

配信元:フィスコ
投稿:2020/08/17 14:03
このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2021年3月期第1四半期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。


【2020年度第1四半期の業績について】
皆様、こんにちは。スパークスの阿部修平でございます。
新型コロナウイルスに罹患(りかん)された皆様、及び関係者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
また、7月の豪雨により被害を受けられた地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

さて、スパークス・グループの2020年度第1四半期決算は、大変残念ではありますが、営業利益は前年同期に比べ18.6%の減益となり、また事業の持続的かつ安定的な収益基盤となる収益力を示す基礎収益も、8.7%の減益となりました。

当社グループの運用資産残高は、前期末の1兆1,233億円から6月末で1兆2,432億円になり、10.7%増加したものの、前期において残高報酬の増加に寄与した日本の公募投信など、グループ平均報酬料率よりも、料率の高いファンドの残高及び残高報酬が、前期から減少したことにより、手数料控除後の残高報酬が、前年同期23億36百万円から21億28百万円に減少し、基礎収益、営業利益ともに減益となりました。
成功報酬については、前年同期は再生可能エネルギーにかかる成功報酬が第1四半期に比較的集中していたため、前年同期3億43百万円から1億62百万円に減少しました。
今回の第1四半期決算は減収減益となりましたが、先ほど申し上げました通り、前年同期に成功報酬が集中していたことなどによるものであり、年度を通してはこのような要因は緩和され、平準化されていくと考えております。今年度、増収増益を目指すという期初の目標をしっかり見据えた上で、引き続き皆様のご期待に応えるべく最善を尽くし努力いたします。

【日本株式投資戦略について】
「R&Iファンド大賞2020」投資信託/国内株式総合部門において、最優秀賞を受賞いたしました。
このように、外部の評価機関から、運用の質・リターンの高さを毎年高くご評価いただいておりますので、日本株を中心とする上場株式ファンドの運用資産残高の増加にしっかりと繋げてまいります。
その他、株主として、経営者と一緒に、少数株主や他のステークホルダーのための価値創造に参加し促すエンゲージメントファンドを、5月にローンチいたしました。今後、国内外の投資家に広くご紹介してまいります。スパークスを代表するファンドに育ててまいりたいと思います。

【再生可能エネルギー発電施設への投資について】
これまで大企業が主に自社のバランスシートでおこなってきた再生可能エネルギー発電所への投資をコロナ禍において流動化する動きが始まっており、具体的な話も多く頂いております。この動きをしっかり捉えて、運用資産残高の拡大につなげてまいります。スパークスは日本でも有数の再生可能エネルギー供給会社になってきており、これを積み上げながら、次は如何に再生可能エネルギー事業に転換していくかが、私達が目標にしている大きなテーマです。

【プライベート・エクイティー(未来創生)への投資について】
未来創生ファンドについてお話いたします。
未来創生1号ファンドに続いて、2号ファンドにおいても、上場予定の投資先がでてきており、過去にまいた種が確実に大きな芽を出し始めております。未来創生1号ファンドは2022年以降を目途に成功報酬が実現されていくことを期待しております。また、2号ファンドも2021年後半にはフルインベストメントに近づくと期待しており、来年には3号ファンドの設立の準備を始めることになると思います。1号・2号合わせて、運用資産残高は1,093億円となり、良好なパフォーマンスの下、この領域でも確固たる地位を築きつつあり、投資家からの期待も大きいと考えております。

そういう中で、宇宙分野への投資を始め、2020年5月に「宇宙フロンティアファンド」を設立いたしました。未来創生ファンドでの知見からAIの技術と相まって大きくなるビジネスであると考え運用を開始しました。幸いなことにトヨタ自動車及びメガバンク3行含め、オールジャパンで始めることができ、JAXAや、NASAに所属する方々にもアドバイザーとして全面的にバックアップいただいております。運用資産残高は6月末で82億円ですが、今年秋に向けて150億円まで積み上げていきたいと考えております。

もう一つの領域として、2年前から医療問題解決の一助になりたいという高い志を持って医療の領域への投資を検討してまいりましたが、2020年4月から医療法人五葉会のご理解を得て、産婦人科の経営、オペレーションのコンサルティングを行っています。現地現物で学ぶことによって、最新のテクノロジーをベースに新しい医療サービスの領域を作っていきたいと考えております。

【最後に】
運用資産残高2兆円の目標へは確実に前進しており、2年以内または2022年度末までに達成し、スパークスのビジネスモデルを伸ばしていけば、アセットマネジメント業界で最も収益性の高い安定した会社として、株式市場でも大きく評価されていくと考えています。スパークスが30年間続けてきた本物の投資をベースにエネルギー、AI、医療の分野でも新しい投資領域をつくり、確実に足場を固めてまいります。
皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。 <ST>
配信元: フィスコ

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