深緑野分 最新小説『この本を盗む者は』装画コンペレポート&装画公開!

配信元:PR TIMES
投稿:2020/08/14 16:17
応募作130点の中から最優秀作品を採用決定!

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、2020年10月8日(木)に、『戦場のコックたち』『ベルリンは晴れているか』で注目を集める深緑野分(ふかみどり のわき)さんの最新小説『この本を盗む者は』を刊行します。 本書の装画は、装丁を担当するデザイナー、鈴木成一さんによるコンペで決定しました。こちらを刊行に先立ちまして発表します。


選考中のデザイナー・鈴木成一さん

『この本を盗む者は』は「本の呪い」に飲み込まれていく町を救うために、本嫌いの少女・深冬が書物の世界を冒険していく、というストーリー。

「『この本を盗む者は』は、いろいろな捉え方ができる作品。そのため、コンペ形式で装画を決めることにしました」と本書の装丁を担当するデザイナーの鈴木成一さん。

今年3月に鈴木さんによって開催された『この本を盗む者は』装画コンペには130点の応募がありました。神田神保町(東京都千代田区)で行われた選考会では、参加したイラストレーターの皆さんへの技術的なアドバイスを交えつつ、講評が進みます。

「物語のなかの『飛翔』のイメージを描いているとのことですが、読んだ後なら読者に伝わると思います。ただ、カバーなので、未読の読者に伝わるか、が重要ですね」

「表面的にかいつまんで都合のいいところを描いたり、表層的な接点を見つけて小さくまとめるのではなく、作品の深いところに共感することが大事です」
選考会は参加人数を絞り、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じたうえで開催されました。

熱戦の末、本書の装画は宮崎ひかりさんの作品に決まりました。宮崎さん、おめでとうございます!


『この本を盗む者は』装画コンペ 最優秀作品


(C)宮崎ひかり  ★『この本を盗む者は』装画コンペ 最優秀作品

宮崎ひかり(みやざき ひかり)
1988年生まれ、兵庫在住。
フリーランスイラストレーター。イラストレーターズ通信会員。装画、書籍のカットなどを中心に活躍中。





また、惜しくも落選となったイラストの中から鈴木さんが選んだ10作品で、「書店員賞」を実施することも決定。こちらはKADOKAWAの法人専用サイト「Web Hot Line」のマイページにて、本日8月14日(金)まで投票受付中です。
書店員賞の結果は後日、発表いたします!

★文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)で本書の冒頭部分を公開中
https://kadobun.jp/trial/303.html


『この本を盗む者は』について

「それは、深冬ちゃんが“今読むべき本に呼ばれた”んじゃないのかな」
【STORY】
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。

“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”

本の呪い(ブックカース)が発動し、読長町(よむながまち)は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り、世界が元に戻らないと知った深冬は、私立探偵が拳銃を片手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。

【書誌情報】
著者:深緑野分
発売:2020年10月8日(木)予定
装丁:鈴木成一デザイン室
装画:宮崎ひかり
判型:四六判 単行本
頁数:344頁予定
初出:「文芸カドカワ」2018年8月号~2019年6月号


著者について  深緑野分(ふかみどり のわき)


撮影:土佐麻里子

1983 年神奈川県生まれ。2010 年「オーブランの少女」が第7 回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13 年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15 年に刊行した長編小説『戦場のコックたち』で第154 回直木賞候補、16 年本屋大賞7 位、第18 回大藪春彦賞候補。18 年刊行の『ベルリンは晴れているか』では第9 回Twitter 文学賞国内編第1 位、19 年本屋大賞第3 位、第160 回直木賞候補、第21 回大藪春彦賞候補となった。
配信元: PR TIMES

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