2021年3月期の第1四半期決算発表が本格化しています。
今年は過去と異なり「コロナショック」が思いっきり第1四半期決算に影響を与えています。
全般的にIT関連やヘルスケア関連は業績が好調であるのに対し、
航空、旅行、飲食、小売といったところは軒並み大幅な赤字となっています。
コロナショックで好調な会社と危ない会社の違いは何でしょうか?
私は「ビジネスモデルがストック型であるかどうか」だと考えています。
「ストック型のビジネスモデル」というと、最近では「サブスクリプション型ビジネスモデル」とも言われていますが、要は「定期課金型ビジネスモデル」です。
例えば、携帯電話やインターネット回線などが典型的な「定期課金型ビジネスモデル」ですが、携帯電話のように毎月課金されるビジネスモデルは、売上の浮き沈みが小さく、今回のコロナショックのような状況でもそれほど影響を受けません。
逆に航空、旅行といった「サービスを利用する際にその都度課金するビジネスモデル」では、今回のコロナショックみたいに利用する顧客がほとんどいないような状況では売上はほぼゼロになってしまいます。
今回の第1四半期決算で業績好調の企業の多くが、「ストック型のビジネスモデル」を採用している企業が多いようです。
もしあなたが個別銘柄を分析するときには、その会社のビジネスモデルが、
「ストック型のビジネスモデル(定期課金型のビジネスモデル)」か、
「フロー型のビジネスモデル(その都度課金型のビジネスモデル)」かをまず見極めて下さい。
それだけで銘柄選別の力が格段に上がりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
ー西村剛
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