下値限られるが上値の重さも再確認

配信元:フィスコ
投稿:2020/08/05 12:24
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22431.14;-142.52TOPIX;1546.29;-8.97

[後場の投資戦略]

 前日の米国株は追加経済対策への期待から3日続伸したものの、本日の日経平均は前日までの戻りを受けた利益確定売り優勢の展開となっている。前日までの2日間の上昇幅に比べると本日の調整幅など小さいものだが、25日移動平均線の位置する22500円水準での上値の重さを改めて感じさせる動きだ。売買代金上位では任天堂やトヨタ自が健闘しているとはいえ、その他の値がさグロース(成長)株や大型バリュー(割安)
株は全般軟調な印象。前日は出遅れていた陸運株や空運株に買い戻しの動きが広がったが、新型コロナウイルスの拡大一服を見極めるまで本格的な戻りは期待しにくいところだろう。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりで、前日よりやや減少。

 一方、新興市場ではマザーズ指数が3日続伸。前日に節目の1000pt台を回復し、本日は足元のもち合いレンジ上限近辺まで値を上げている。主力大型株の手掛けづらさが意識されたか、EC(電子商取引)やSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)関連の成長期待が高い新興株が賑わっており、バイオ関連も堅調だ。

 アジア株式市場は高安まちまち。円相場の上昇も1ドル=105.50円近辺でいったん歯止めがかかってきた。東証株価指数(TOPIX)が0.58%の下落で前場を折り返しており、後場には日銀による上場投資信託(ETF)買いが実施されそうだ。後場も下値を売り込もうとする動きは限定的で、日経平均は軟調もみ合いが続くとみておきたい。なお、本日はホンダ<7267>などが決算発表を予定している。米国では7月のADP雇用統計やサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数の発表があり、追加経済対策を巡る議論の動向とともに注視しておきたい。
(小林大純)
<AK>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
7267
1,750.0
(14:37)
-39.5
(-2.20%)