【7/21後場】コロナの影響軽微で安心感か=テラプローブ、エヌジェイ、ステラケミファ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/07/21 12:00

コロナの影響軽微で安心感か=テラプローブ、エヌジェイ、ステラケミファ

◆テラプローブ
半導体テスト工程の受託や、脳波から意思を特定して機器に伝える次世代技術「BCCS」分野の研究開発を行っている。昨日引け後に20年12月期第2四半期の営業利益を従来予想1億5000万~3億5000万円の黒字から3億2000万円の黒字(前年同期は6億7300万円の赤字)に上方修正した。新型コロナウイルス感染症の売上高へのマイナス影響が想定の範囲に留まったようだ。一気に安心感が生まれる形となり朝方はストップ高まで上昇したが前引けは寄り高陰線。4連休前とあって利確売り旺盛ながらも、売り物を吸収しながらの上昇が期待できそうだ。

◆エヌジェイホールディングス
スマホ向けゲーム開発を手掛けている。子会社のゲームスタジオが、ニンテンドースイッチ向けに「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」をリリース済み。将棋の藤井聡太氏が史上最年少でのタイトルを獲得したことで、昨日はストップ高となった。本日は高寄りした後に売り優勢となっており仕込みやすい形。若い女性の間でもにわかに将棋ブームが起きており、新型コロナによる巣ごもり特需も追い風となって株価を押し上げる可能性もあるだろう。

◆ステラケミファ
フッ素化合物を手掛け、半導体・液晶向け高純度薬品では世界トップクラス。その他にもリチウムイオン二次電池用電解液に使用される電解質を製造している。EV向けを始めとして安全性が高く、高性能なリチウムイオン電池へのニーズの高まりを背景に今後更なるマーケットの拡大に期待が高まっている。さらに創薬部門の子会社であるステラファーマが癌治療で世界初のホウ素中性子捕捉療法用ホウ素薬剤「ステボロニン」の市場開拓を行うとのことでメディカル事業にも期待材料あり。本日はリチウムイオン電池関連として物色され窓を開けて急伸。上値抵抗ラインにタッチし目先は一時的な売りもありそうだが押し目を作った後は2800円の突破も視野に入ると見る。

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配信元: 達人の予想