米6月小売売上高や7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想上回る、ドル買い

配信元:フィスコ
投稿:2020/07/16 22:29


米商務省が発表した6月小売売上高は前月比+7.5%と、5月+18.2%に続き2カ月連続のプラスで伸びは予想+5.0%を上回った。5月分は+18.2%と、+17.7%から上方修正された。変動の激しい自動車を除いた6月小売売上高も前月比+7.3%と、5月+12.1%に続き2カ月連続のプラスで予想+5.0%を上回った。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、建材、給油、食品を除いたコアの小売りは前月比+5.6%と、5月の+10.1%に続くプラスとなり4−6月期GDPに寄与した可能性が示唆された。

米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は24.1と、6月の27.5から低下も予想20.0を上回った。

米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1万件減の130万件と、予想125万件ほど減少しなかった。失業保険継続受給者数は1733.8万人。前回1776万人から予想以上に減少した。 パンデミックの再燃や企業破綻が影響し第2次解雇などが目立ち、労働市場の回復が遅れていることは懸念材料となる。

予想を上回った小売りや製造業指数を好感しドル買いが優勢となった。ドル・円は107円08銭から107円19銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1424ドルから1.1401ドルまで下落した。
[経済指標]

・米・6月小売売上高:前月比+7.5%(予想:+5.0%、5月:+18.2%←+17.7%)
・米・6月小売売上高(自動車除く):前月比+7.3%(予想:+5.0%、5月:+12.1%←+12.4%)
・米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:24.1(予想:20.0、6月:27.5)
・米・先週分新規失業保険申請件数:130万件(予想:125万件、前回:131万件←131.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:1733.8万人(予想:1750万人、前回:1776万人←1806.2万人)


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