株価指数先物【寄り前コメント】NT倍率の修正意識も支持線レベルでは日経225先物のロングで対応
大阪9月限ナイトセッション
日経225 22540 -170 (-0.74%)
TOPIX 1560.0 -10.0 (-0.63%)
CME先物 22540 -170
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、 NYダウが小幅に上昇した一方で、S&P500、 ナスダックが下落。米ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンが食品医薬品局(FDA)の優先審査の対象に指定されたとの発表が材料視され朝方は買いが先行した。しかし、午後に入ると新型コロナウイルス感染再拡大への警戒のほか、米中の緊張の高まりを背景に利益確定の流れが強まり、引けにかけて失速する流れとなった。NYダウは辛うじてプラスを維持したが、高値からは500ドルを超える下げとなり、ナスダックはテスラの失速の影響が大きいほか、ハイテク株も軒並み引けにかけて下げに転じている。
シカゴ先物清算値は大阪比170円安の2万2540円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2710円と日中比変わらずで始まり、米国市場開始後には一時2万2840円まで上げ幅を広げた。しかし、米国市場の失速を受けて引け間際には2万2500円まで下押しており、2万2540円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。引き続き新型コロナウイルス感染症の動向に関する報道には敏感に反応しやすい状況であるが、新型コロナに関連したネガティブ反応というよりは、テスラの急伸後の失速がセンチメントを悪化させたとみられる。テスラについてはS&P500指数への組み入れの思惑が根強い一方で、バブルを警戒視する声も多く、利益確定の流れが強まったようだ。これがハイテク株などの利益確定に向かわせている。
シカゴ先物にサヤ寄せすることから、支持線として意識される5日移動平均線辺りでの底堅さを確認する流れになりそうだが、これによりNT倍率(日経平均÷TOPIX)の修正に向かわせる可能性が高そうである。S&P業種別指数においても銀行が上昇率トップとなっており、昨日の段階で兆しがみられていたTOPIX優勢の展開を意識させそうだ。
もっとも、ナイトセッションで保ち合いレンジの上限を捉えてきており、支持線レベルでは押し目拾いのスタンスになりやすいだろう。支持線レベルでの底堅さが意識される場面においては、ショートカバーを意識した日経225先物のロングとし、不安定な場面ではTOPIX先物のロング対応になりそうだ。
株探ニュース
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