リスク選好ムード継続も、調整交じりで揉み合う=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/07/06 20:25
リスク選好ムード継続も、調整交じりで揉み合う=ロンドン為替概況

 6日のロンドン市場は、円安・ドル安の動きが一服。欧州株や米株先物が堅調に推移しているものの、香港・上海株の大幅上昇を受けてすでに東京市場から円安・ドル安が進行していたことから、ロンドン時間には調整、利益確保の動きが交錯している。ただ、リスク選好ムードは継続しており、調整は限定的。三連休明けのNY勢の参加待ちとなっている。ドル円は107円台後半から半ばへと反落。ユーロ円は121円台後半まで買われたあとは一時121円台前半まで反落も、足元では121円半ばでもみ合っている。ユーロドルは1.13台乗せまで買われた後の下げは1.1280台までと調整は限定的。ポンドドルは1.25台乗せから1.24台後半へ、ポンド円は134円台後半から前半へと下げており、上昇一服。この日発表された6月英独建設業PMIはいずれも改善を示した。5月独製造業受注は予想ほどではなかったが、前回からは回復している。豪ドルは反落の動きがやや大きめ。メルボルンでの感染急増を受けて、ビクトリア州はニューサウスウェールズ州との州境の閉鎖を発表した。豪ドル/ドルは0.70手前から0.69台半ばへ、豪ドル円は75円台乗せから74円台後半へと押し戻されている。

 ドル円は107円台半ばでの取引。東京午前に107.77レベルまで買われたあとは、上値が重くなった。ロンドン序盤には107.70近辺から107.50台まで反落。その後はもみ合いが続いている。欧州株や米株先物は堅調に推移しているが、反応薄。三連休明けのNY勢の参加待ちとなっている。

 ユーロドルは1.13近辺での取引。東京市場での上昇を受けて、ロンドン朝方には1.1303レベルまで高値を伸ばした。その後は、欧州株や米株先物の上昇にも調整売りが入り1.1280近辺まで反落した。ただ、足元では再び上値を試している。ユーロ円も朝方に121.65レベルまで買われたあと、一時121.30台まで反落した。その後は121円台半ばへと持ち直している。5月独製造業受注は予想ほどではなかったが、前回からは回復、6月独建設業PMIも改善を示した。ただ、ユーロ圏投資家信頼感の回復は予想ほどではなかった。

 ポンドドルは1.25近辺での取引。東京市場での上昇を受けて、ロンドン朝方には1.2510レベルまで買われた。その後は反落の動きが入り、1.2470台まで下落。しかし、下値も堅く1.25近辺へと再び上昇している。ポンド円は朝方につけた134.68レベルを高値にロンドン序盤には134.20台まで反落した。その後は134円台前半でもみ合っている。欧州株や米株先物は健康に推移しており、リスク選好ムードは維持している。6月英建設業PMIは大幅に改善したが目立った反応は見られず。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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