アジア株は反発もリスク選好には程遠い、米経済閉鎖懸念根強く 米独立記念日にかけ感染者急増も

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/06/26 11:10
アジア株は反発もリスク選好には程遠い、米経済閉鎖懸念根強く 米独立記念日にかけ感染者急増も

東京時間10:55現在
香港ハンセン指数   24737.47(-44.11 -0.18%)
中国上海総合指数  2979.55(休場)
台湾加権指数     11660.67(休場)
韓国総合株価指数  2128.60(+16.23 +0.77%)
豪ASX200指数    5873.50(+55.82 +0.96%)

アジア株は香港を除いて反発、前日の米株上昇を好感して買い優勢で始まった。前日の米株式市場は金融規制緩和や政策期待で上昇したものの、新型コロナウイルス感染拡大懸念は薄れておらずリスク選好というわけでない。ダウ先物は時間外で再び下落している。
米南部を中心に新型コロナウイルス感染が急拡大している。全米50州の半分以上にあたる27州で、1日あたりの新規感染者が増加している。感染拡大を受け、テキサス州のアボット州知事は、経済活動の段階的な再開を一時停止すると発表した。アップルはテキサス州やフロリダ州など5州で計32店舗を閉鎖した。
感染拡大を受け、米国でのロックダウン再導入が警戒されている。経済規模の大きい米国でロックダウンが再導入されれば、世界経済に大打撃を与えることになるため、市場では感染「第2波」よりもロックダウン再導入への不安が高まっている。ただ、クドローNEC委員長は「感染が拡大していても、米経済活動を再び閉鎖することはない」と述べている。NY市も、早ければ7月6日に経済活動再開「第3段階」に入る見通しとしており、米景気回復期待は続いている。
新型コロナウイルス感染者は25日時点、世界で960万人を突破。WHOは来週には1千万人に達すると見ている。米国だけで245万人。7月4日の独立記念日に向けデモが過激化すると予想されるほか、外出する人が増えるため、米国での感染者は一段と増えると思われる。
新興国での感染拡大にも歯止めがかかっていない。インドは47万人と世界4位。南米ブラジルで122万人、ペルーで26万人、チリで25万人。

上海、台湾市場は端午節祝日のため休場。休場明け香港株は下落して始まっている。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)