東京株式(大引け)=652円安、利益確定売り加速し後場波乱展開に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/06/11 15:44
東京株式(大引け)=652円安、利益確定売り加速し後場波乱展開に  11日の東京株式市場は売り優勢で、後場に入り波乱展開となった。日経平均株価は先物主導で650円を超える急落となりほぼ安値引けとなった。
 
 大引けの日経平均株価は前営業日比652円04銭安の2万2472円91銭と急反落。東証1部の売買高概算は16億7956万株、売買代金概算は2兆8403億円。値上がり銘柄数は203、対して値下がり銘柄数は1939、変わらずは27銘柄だった。

 きょうの東京市場は、これまでのリスク選好ムードが一変して先物主導で大きく値を下げる形となった。前日の米国株市場ではNYダウが続落し、ナスダック総合指数は最高値更新が続いているものの主要株指数が高安まちまちの展開だった。FOMCでゼロ金利政策を2022年末まで継続する方針をFRBが示したことは株式市場にとってはプラス材料だが、外国為替市場でドル売りの動きを誘い、為替が円高方向に振れたこともマイナス材料となった。後場は米株価指数先物の下げを横目に先物主導で値を崩し、利益確定を急ぐ動きも加わって日経平均は下げ幅を一気に広げた。業種別ではほぼ全面安で、海運、非鉄、鉄鋼などへの売りが目立つ。値下がり銘柄数は1900を超え、全体のほぼ9割に達した。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が大幅安、トヨタ自動車<7203.T>が下落。自動車株では日産自動車<7201.T>は下げが目立つ。タカラバイオ<4974.T>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが売られ、リクルートホールディングス<6098.T>も安い。りらいあコミュニケーションズ<4708.T>が急落したほか、トビラシステムズ<4441.T>武蔵精密工業<7220.T>も大きく値を下げた。T&Dホールディングス<8795.T>も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>が商いを伴い逆行高。オリエンタルランド<4661.T>中外製薬<4519.T>も買いが優勢だった。古河電池<6937.T>がストップ高、日東製網<3524.T>も一時ストップ高に買われた。アイロムグループ<2372.T>ライクキッズ<6065.T>なども値を飛ばした。アイティメディア<2148.T>も高い。MonotaRO<3064.T>も物色人気。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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