株価指数先物【昼のコメント】狭いレンジでの推移、ロングながらもオーダー自体が少ない

配信元:株探
投稿:2020/06/05 12:15

 日経225先物は11時30分時点、2万2640円(-0.52%)前後で推移している。米国市場を引き継ぐ形から利食い先行とはなったが、下値を売り込む流れにもならず、方向感に欠ける展開となった。寄り付きは2万2680円とシカゴ先物清算値の2万2725円を下回って始まると、現物の寄り付き直後には2万2560円まで下げ幅を広げる場面がみられた。しかし、先物の開始直後に付けた2万2690円と現物の寄り付き直後に付けた2万2560円が現時点での高値と安値になり、ザラ場中は2万2600円を上回っての保ち合いが続いている。

 利益確定の流れもあるだろうが、下値の堅さからみると、利食いというよりはロングながらもオーダー自体が少ないとみられる。過熱感やバブルといった声が聞かれるが、海外勢の買い越し基調がみられるとはいえ、ショートポジションを圧縮している状況であり、ロングに大きく傾いている状態ではない。真空地帯を駆け上がったため価格面では過熱感が警戒視されるとしても、需給面では大きくロングに傾いている状態ではないことは意識しておきたい。米雇用統計を控えていることや週末要因もあって参加者は限られそうだが、押し目狙いのスタンスは継続。

 なお、前引けのTOPIXは0.33%の下落となった。微妙なところではあるが、日銀のETF買い入れは期待しない方が良さそうである。

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