■CAICA<2315>のセグメント別の業績動向
情報サービス事業の下振れ懸念は比較的小さく、前年並みの業績は確保されよう。システム開発の案件は銀行など金融機関向けが70%を占める。NTTデータやIBMなどが引き受けた案件を二次請けとしてサービスを提供しているケースが多い。
売上高の約80%は保守・メンテナンスなど継続的に売上が立つものである。一方、残りの20%はフロー型の案件で、売上高を維持また拡大していくには、新規受注が欠かせない。しかしコロナ禍において、顧客は新規投資を控えるようになっており、5月以降20年10月期下期においては予算通り売上高を計上できるかは不透明性が増している。
費用に関しては人件費が大半を占めるが、社員の費用1に対し、外注費が0.6程度となっており、比較的変動費の割合が大きくコストコントロールはしやすいもよう。
これらをまとめると、売上高の約80%はストック型であり、費用は売上高に応じて調整しやすい構造になっており、業績が大きく下振れする懸念はさほど大きくないと考える。セグメント業績については19年10月期の水準から大きく乖離することはないと思われる。
また新規案件については、今後中長期的にテレワークニーズは増大していくことが見込まれ、これを実現する上で不可欠なセキュリティ対策を、まだこれらの整備が進んでいない従業員300名程度の中堅クラス企業を対象に販売拡大を図る方針。
(執筆:フィスコアナリスト)
<SF>
情報サービス事業の下振れ懸念は比較的小さく、前年並みの業績は確保されよう。システム開発の案件は銀行など金融機関向けが70%を占める。NTTデータやIBMなどが引き受けた案件を二次請けとしてサービスを提供しているケースが多い。
売上高の約80%は保守・メンテナンスなど継続的に売上が立つものである。一方、残りの20%はフロー型の案件で、売上高を維持また拡大していくには、新規受注が欠かせない。しかしコロナ禍において、顧客は新規投資を控えるようになっており、5月以降20年10月期下期においては予算通り売上高を計上できるかは不透明性が増している。
費用に関しては人件費が大半を占めるが、社員の費用1に対し、外注費が0.6程度となっており、比較的変動費の割合が大きくコストコントロールはしやすいもよう。
これらをまとめると、売上高の約80%はストック型であり、費用は売上高に応じて調整しやすい構造になっており、業績が大きく下振れする懸念はさほど大きくないと考える。セグメント業績については19年10月期の水準から大きく乖離することはないと思われる。
また新規案件については、今後中長期的にテレワークニーズは増大していくことが見込まれ、これを実現する上で不可欠なセキュリティ対策を、まだこれらの整備が進んでいない従業員300名程度の中堅クラス企業を対象に販売拡大を図る方針。
(執筆:フィスコアナリスト)
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