≪GWコラム≫-原油part2-景気を示唆する見ておくべき商品とは?-あすなろ投資顧問CEO大石やすし

投稿:2020/05/04 07:22

景気を示唆する見ておくべき商品とは?

原油の戻りが悪いのは下記の要因が考えられます。

*OPECと非加盟国との調和が取れていない
*米国のシェールオイルとの競合
*コロナ禍による需要減退
*備蓄許容量が満タンに近づいている

中東の産油国は4/24から始まったラマダン(イスラム教徒の断食)前にOPECでの合意を目指していましたが現状できていない。(5/23まで)

4/28の原油急落も米国最大の原油ETFのUSOを運用するファンドの6月物から7月物に限月交代(ロールオーバー)が通常より早い動きが出たと観測されています。

毎月25日から3営業日前が最終売買日となり、4月の場合は21日の最終日前にロールオーバーしたくないETFの運用会社などのファンド筋が押し付け合いをしてマイナス40ドルまで売られました。
原油先物に関連するETFは各運用内容が変わりますので、原油先物がマイナスになってもETFの価格がマイナスにならないのは、異なった限月を組み入れでリスク分散して運用しているからです。価格上昇の荒業、破棄、焼却。

さて最後にタイトルの件
原油と併せてみておきたい商品とは?

結論からいうと≪銅≫です。

銅は様々な金属の中でも工業品としての需要が多いため、銅価格は景気の動きに敏感に反応して動く傾向があるので景気の先行きを示す重要なファクターとしてチェックしておくと良い。

是非、銅先物の価格と原油先物価格の推移を比べてください。
銅先物は3/19を安値に戻り高値を更新です!

大石やすし
人とAIの二刀流ーあすなろ投資顧問 CEO
配信元: 達人の予想