富士フイルムやデンカなどコロナに関連する銘柄への物色継続

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/03 08:50
 3日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、買い先行で始まろう。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、今週末の更なる感染拡大が警戒されるため、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が見込まれよう。

 2日の米国市場はNYダウが469ドル高と反発した。上昇の一因はトランプ大統領がツイートで、ロシアとサウジアラビアが減産する見込みだと伝えたことに反応した原油相場の上昇。原油相場の急伸は安心感にはつながるだろうが、幅広いセクターへの支援材料にはなりづらく、株価反応は限定的とみられる。

 シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の18080円であり、まずはこれにサヤ寄せする格好となるが、その後は18000円処での攻防といった流れになりそうである。物色の流れとしては引き続き、新型コロナウイルスに関連したセクターやテーマ株になりそうだが、主力処では富士フイルム<4901>に関心が集まりやすいだろう。

 同社は、新型コロナウイルスに対する治療効果が期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」の増産に向け、調達先を増やすと伝えられており、新たにデンカ<4061>から原料を調達することが決まったようである。その為、富士フイルムのほか、デンカへの関心が高まることになる。値ごろ感からは低迷しているデンカに短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がありそうだ。

 その他、マスクや治療薬、医療設備といったところや、自粛長期化を背景としたテレワーク、システムのほか、巣ごもり消費に関連する食品やサービスなどが循環的に手掛けられそうである。これらに関するテーマ株等については、一時的なテーマにとどまらず、長期化する可能性もあるため、大きく調整する局面においては、押し目を狙う動きも強そうである。
<AK>
配信元: フィスコ

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