ビットコイン(BTC)の価格推移とグーグルの検索エンジン上における「bitcoin」の注目度の上昇には連動性がある。また、グーグル検索上の「bitcoin」の注目度は、BTC価格に先行して上昇する傾向が認められた。以下に、順を追って説明する。
BTC価格の推移は、Google検索における人気度の上昇と連動
まずは、2017年以降のBTC価格とGoogle検索上の「bitcoin」というキーワードの人気度の推移を比較した(Googleトレンドより)。BTC価格は17年12/17週に過去最高価格223万円を記録し、同じ週に各検索用語も人気度が最高値の「100」となった。この他の局面でも、BTC価格とGoogle検索上におけるビットコインの人気度の上昇には連動性が認められた。
2019年以降、Google検索上の人気度は価格と出来高の増加に先行して上昇
19年5月~7月には、「bitcoin」の人気度が上昇した後で(5/12週、6/23週)、2~3週ほど遅れてBTC価格が上昇するというパターンが繰り返された。2020年にも、1/5週にGoogle検索の人気が上昇してから翌週にBTC価格が上昇した。出来高にも同様の傾向があり、18年11月以降には、「bitcoin」の人気度が急増した後、1~2週遅れて出来高が増加するというパターンが幾度か繰り返された。
2018年初頭までは日本は海外に遅れて検索数が上昇、19年以降は同時期に
日本国内におけるGoogle検索上の「ビットコイン」の人気度と、世界全体の「bitcoin」の人気度の動向を比較すると、2018年初頭までは国内の「ビットコイン」の人気度上昇は海外よりも遅れて上昇していた。2019年以降は、国内の反応は海外と同じ週に現れるようになり、「bitcoin」の人気度が上昇したのと同じ週に国内の「ビットコイン」の人気度も上昇している。
「半減期」のGoogle上の人気度とBTC価格の関係
ビットコインは供給量の上限が21,000,000BTCと設定されており、約4年に1度半減期(マイニング報酬によって市場に新規供給されるBTCが半減するタイミング)を迎える。次回の半減期は約1カ月半後の5月11日に控えており、足元では需給が引き締まる同イベントに注目が集まっている。そこで、前回の半減期(2016年7月9日)の前後のBTC価格とGoogle検索上における「半減期(bitcoin halving)」人気度の推移を振り返ってみた。前回では半減期の30日程前の6月初旬から「bitcoin halving」のGoogle上の人気度は大きく上昇し始めて、7/3-7/9の週に最高水準となった。一方、BTC価格は5/22時点の439ドルから上昇を開始して6/19に764ドルをつけると、その後は緩やかに下落。半減期当日の7/9は574ドルであり、再び700ドル台の水準に到達するまでに4か月かかった。過去の例から鑑みれば、Google検索上の人気度よりもBTC価格の方が早めに半減期というテーマを消化しそうだ。
直近の「bitcoin」の検索上の人気度は、BTC価格が急落してから半値戻し水準まで回復した3/8-3/21の期間に上昇しており、まだ9カ月ぶりの高水準にある。足元では半減期を通過した後ハッシュレート(マイニングの計算速度)が維持できるのかという基盤技術への懸念点に注目が集まっているという要素もあるものの、Google検索上の人気度がこのまま高水準を維持できるかどうかが今後の相場を占う足掛かりとなる可能性はある。
<SI>
BTC価格の推移は、Google検索における人気度の上昇と連動
まずは、2017年以降のBTC価格とGoogle検索上の「bitcoin」というキーワードの人気度の推移を比較した(Googleトレンドより)。BTC価格は17年12/17週に過去最高価格223万円を記録し、同じ週に各検索用語も人気度が最高値の「100」となった。この他の局面でも、BTC価格とGoogle検索上におけるビットコインの人気度の上昇には連動性が認められた。
2019年以降、Google検索上の人気度は価格と出来高の増加に先行して上昇
19年5月~7月には、「bitcoin」の人気度が上昇した後で(5/12週、6/23週)、2~3週ほど遅れてBTC価格が上昇するというパターンが繰り返された。2020年にも、1/5週にGoogle検索の人気が上昇してから翌週にBTC価格が上昇した。出来高にも同様の傾向があり、18年11月以降には、「bitcoin」の人気度が急増した後、1~2週遅れて出来高が増加するというパターンが幾度か繰り返された。
2018年初頭までは日本は海外に遅れて検索数が上昇、19年以降は同時期に
日本国内におけるGoogle検索上の「ビットコイン」の人気度と、世界全体の「bitcoin」の人気度の動向を比較すると、2018年初頭までは国内の「ビットコイン」の人気度上昇は海外よりも遅れて上昇していた。2019年以降は、国内の反応は海外と同じ週に現れるようになり、「bitcoin」の人気度が上昇したのと同じ週に国内の「ビットコイン」の人気度も上昇している。
「半減期」のGoogle上の人気度とBTC価格の関係
ビットコインは供給量の上限が21,000,000BTCと設定されており、約4年に1度半減期(マイニング報酬によって市場に新規供給されるBTCが半減するタイミング)を迎える。次回の半減期は約1カ月半後の5月11日に控えており、足元では需給が引き締まる同イベントに注目が集まっている。そこで、前回の半減期(2016年7月9日)の前後のBTC価格とGoogle検索上における「半減期(bitcoin halving)」人気度の推移を振り返ってみた。前回では半減期の30日程前の6月初旬から「bitcoin halving」のGoogle上の人気度は大きく上昇し始めて、7/3-7/9の週に最高水準となった。一方、BTC価格は5/22時点の439ドルから上昇を開始して6/19に764ドルをつけると、その後は緩やかに下落。半減期当日の7/9は574ドルであり、再び700ドル台の水準に到達するまでに4か月かかった。過去の例から鑑みれば、Google検索上の人気度よりもBTC価格の方が早めに半減期というテーマを消化しそうだ。
直近の「bitcoin」の検索上の人気度は、BTC価格が急落してから半値戻し水準まで回復した3/8-3/21の期間に上昇しており、まだ9カ月ぶりの高水準にある。足元では半減期を通過した後ハッシュレート(マイニングの計算速度)が維持できるのかという基盤技術への懸念点に注目が集まっているという要素もあるものの、Google検索上の人気度がこのまま高水準を維持できるかどうかが今後の相場を占う足掛かりとなる可能性はある。
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