【買い】MORESCO（5018）原油安が一服しエネルギーセクターが反発強める◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

原油安が一服しエネルギーセクターが反発強める

業種：石油・石炭
時価総額：79億円
PER：9.23倍
PBR：0.49倍

　独立系の化学品メーカーで、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス関連製品などの化学品の開発、製造、販売および賃貸ビル事業を行っている。自動車はじめ鉄鋼・原子力といった重厚長大産業から日用品、化粧品等、さらには有機デバイス用封止材まで幅広い用途に製品を供給する。

　業績面においては3/10に下方修正を発表し、中期経営計画の変更を行っている。自動車産業における先進国の減速に加えて新興国も軒並み生産台数の落ち込みが目立ってきたことにより特殊潤滑油、合成潤滑油の需要減退をうけたものによる。有機素材のパラフィンなどを扱う素材部門では一定の水準を維持することから今後、自動車産業の回復に伴う業績改善を待つ形となりそう。

　株価は2月後半からの新型コロナウイルス影響懸念における地合い悪化をうけて2013年以来となる水準にまで売り込まれたが、足元では下げ止まりの様相。昨日は5日移動平均線を上抜けて自律反発に向けての動きを強めている。原油安にもひと段落でエネルギーセクターの水準訂正が始まるとみられる。