ポンドは下げ渋るも戻りも鈍い印象 貿易協定締結への懸念が根強い=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/02/25 01:49
 ポンドドルはNY時間に入って下げ渋る動きも見られ、1.29ドル台前半まで戻している。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、ロンドン時間には売りに押され、1.28ドル台に下落する場面も見られた。NY時間に入ってドル安の動きが見られているものの、ポンドドルの戻りは鈍い印象もある。

 来月の11日に発表される予算案への期待感の一方で、EUとの貿易協定締結への懸念が根強い。ジョンソン首相は強硬姿勢を崩しておらず、年内にはEUを離脱したがっている。ただ、EU側からは年内の協定締結は難しいとの見解も強まる中、合意なき離脱のシナリオはなお残っている。

 また、ウイルス感染のパンデミックの様相になる中、英経済への警戒感も根強く、市場は年内の0.25%利下げを織り込む動きも出ており、ポンドを圧迫しているようだ。

GBP/USD 1.2927 GBP/JPY 142.90 EUR/GBP 0.8400

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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