【投資部門別売買動向】海外勢が2週ぶりに売り越す一方、個人は2週ぶりに買い越す (2月第2週)

●海外勢が2週ぶりに売り越す一方、個人は2週ぶりに買い越す

　東証が20日に発表した2月第2週(10日～14日)の投資部門別売買動向(現物)によると、新型肺炎の感染拡大や企業の低調な決算が重荷となり、日経平均株価が前週末比140円安の2万3687円と2週ぶりに反落したこの週は、海外投資家が2週ぶりに売り越した。売越額は494億円だった。前週は2819億円の買い越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越したが、売越額は175億円にとどまった。前週は4122億円の買い越しだった。現物と先物の合算でも2週ぶりに売り越し、売越額は670億円(前週は6942億円の買い越し)だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門は10週連続で売り越し、売越額は467億円と前週の1313億円から縮小した。

　一方、個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は580億円だった。前週は3187億円の売り越し。自社株買いが中心とみられる事業法人部門は7週連続で買い越し、買越額は1106億円だった。

　日経平均が2週ぶりに反落する中、海外投資家が2週ぶりに売り越す一方、個人投資家は2週ぶりに買い越した。


　■投資部門別売買代金差額 (2月10日～14日)
　　東証・名証２市場の１・２部と新興企業向け市場の合計［総合証券ベース（全49社）］
　　※単位：億円（億円未満切り捨て）　▲は売り越し

　　　　 　 海外投資家　信託銀行　個人合計 [　　現金　　信用 ]　日経平均 ( 前週比 )
2月 ―――
　　第2週　 　　 ▲494　　 ▲467　　　 580 [　　　94　　 485 ]　23,687円 ( -140 円)
　　第1週　 　　 2,819　 ▲1,313　 ▲3,187 [ ▲2,415　 ▲771 ]　23,827円 ( +622 円)
1月 ―――
　　第4週　 　 ▲2,401　　 ▲448　　 3,164 [　 1,984　 1,180 ]　23,205円 ( -622 円)
　　第3週　 　　 ▲714　　 ▲481　　 1,954 [　　 858　 1,095 ]　23,827円 ( -214 円)
　　第2週　 　　　 751　　 ▲490　　 1,634 [　　 525　 1,109 ]　24,041円 ( +190 円)
　　第1週　 　　 ▲454　　 ▲173　　　▲88 [　 ▲627　　 539 ]　23,850円 ( +193 円)
12月 ―――
　　第5週　 　　 ▲726　　　　 0　　　 801 [　　 381　　 420 ]　23,656円 ( -181 円)
　　第4週　 　　 1,553　　 ▲729　 ▲1,193 [ ▲1,511　　 317 ]　23,837円 ( +21 円)
　　第3週　 　　　 177　　 ▲840　　 ▲704 [ ▲1,646　　 942 ]　23,816円 ( -206 円)
　　第2週　 　　 2,852　　　▲58　 ▲3,711 [ ▲3,540　 ▲171 ]　24,023円 ( +668 円)
　　第1週　 　 ▲2,660　　 2,798　　 ▲459 [ ▲1,058　　 598 ]　23,354円 ( +60 円)
11月 ―――
　　第4週　 　　 4,041　　　　11　 ▲2,107 [ ▲2,068　　▲39 ]　23,293円 ( +181 円)
　　第3週　 　　 ▲160　　 ▲982　　　 124 [　 ▲792　　 916 ]　23,112円 ( -190 円)
　　第2週　 　　 2,045　 ▲1,742　 ▲1,451 [ ▲1,979　　 527 ]　23,303円 ( -88 円)
　　第1週　 　　 4,602　 ▲1,547　 ▲3,632 [ ▲3,823　　 191 ]　23,391円 ( +541 円)
10月 ―――
　　第5週　 　　 2,581　　 ▲168　 ▲2,885 [ ▲2,861　　▲23 ]　22,850円 ( +50 円)
　　第4週　 　　 1,521　 ▲1,054　 ▲1,750 [ ▲1,827　　　76 ]　22,799円 ( +307 円)
　　第3週　 　　 5,563　 ▲1,706　 ▲3,530 [ ▲2,776　 ▲754 ]　22,492円 ( +693 円)
　　第2週　 　　　 530　　　 285　 ▲1,083 [ ▲1,298　　 214 ]　21,798円 ( +388 円)
　　第1週　 　　 1,149　　 ▲590　　 1,317 [　　 157　 1,160 ]　21,410円 ( -468 円)


※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。


株探ニュース