NYコラム(24日)ダウ平均は2万9200ドル台で寄り付きへ

著者:加藤裕一
投稿:2020/01/24 22:24

NY株式市場(24日)ダウ平均は買い戻し先行で2万9200ドル台回復へ

週末金曜日のアメリカ株式市場でダウ平均は買い戻し先行でスタートへ。

前日の夕方に発表されたインテルの2019年第4四半期決算は、EPS・売上高とも市場予想を上回った。2020年の業績見通しも設備投資中心に強気の姿勢を示したことから、ハイテク株全般に追い風となりそう。

日本時間の夕方から取引が始まったヨーロッパ株が、1月のイギリス総合PMIなどが市場予想を上回って改善したことから、堅調に推移していることも投資家マインドを下支えしそうだ。

▶24日から中国が春節入りー取引時間中の新型ウイルス関連ニュース・フローに要警戒

アメリカ株式市場では、引き続き、中国の新型ウイルスに対する感応度が高く、警戒感を持って相場と向き合いたい。

24日から春節の大型連休入りした中国では感染が拡大している新型ウイルスをめぐり各地で「封じ込め」措置が取られたという。

アメリカは、春節に伴う長距離旅行者の人気ランキングでオーストラリアに次いで上位となっている。

中国からの旅行者の急増でアメリカ国内でも2例目の発症者がいつ確認されてもおかしくない。

一方で23日に「非常事態」の宣言を見送ったWHO(世界保健機関)は、随時、緊急委員会を開催する用意があるとしており、前日と同様に突発的なニュース・フローが入りやすい。

新型ウイルスに関する「非常事態宣言」などのニュース・フローにアルゴリズムが反応しやすい相場環境には要警戒が必要だ。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想