新型コロナウイルス感染拡大懸念で一時ドル円109円27銭、その後109円台半ばを回復=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/01/24 07:19
 きょうのNY為替市場でドル円は109円27銭まで一時下げ幅を広げた。序盤は新型コロナウイルスの感染拡大懸念が強まる中でドル売り円買いの動きが優勢に。シンガポールで中国からの旅行者に感染者が見つかったことや、中国政府が武漢に続いて黄岡など周辺複数都市で公共交通機関停止、鉄道駅封鎖などの緊急対応を行っているとの報道が警戒感を誘った。

 朝方は米株の下げや米長期債利回りの下げも厳しく、ダウ平均株価が200ドル近く値を落とす中で、ドル円の下げが強まった。

 しかし、午後に入って安値から値を戻す展開に。
WHOが新型コロナウイルスについて緊急事態宣言を見送ったとの報道などが、過度な警戒感に対する一服感を誘った。ドル円は109円台半ばを回復。

 ユーロはラガルドECB総裁の理事会後の会見を受けて振幅を経て下落した。
 総裁会見直後はユーロ買いの動き。総裁は「経済成長の対する下振れリスクは以前ほど高くない」と発言。前向きな姿勢が見られるとしてユーロドルが1.11台にしっかり乗せる動きを見せた。しかしその後は慎重な姿勢が見られ、大台を維持しきれず、その後は逆に大きくユーロ売り。1.1036近辺まで値を落とす展開となった。ユーロ円は121円70銭近辺から120円60銭台まで、NY市場だけで1円以上の値幅のある大きな動きに。その後は引けにかけて121円台を回復と、活発な動きを見せた。


MINKABUPRESS 山岡和雅

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