NYコラム(23日)ダウ平均はインテル決算待ちで上値が重い展開か

著者:加藤裕一
投稿:2020/01/23 22:09

▶NY株式市場(23日)ダウ平均は2万9100円の節目に接近したあとはもみあう展開か。

23日のアメリカ株式市場でダウ平均は2万9100円の節目に接近したあとはもみあう展開か。

ダウ平均は、前日の取引で2万9300ドルを試したあと徐々に押し戻される展開。日足で長めの上ひげを付けてしまった。

ダウ平均は2万9300ドルのレジスタンスを再びブレークするには強めのトリガーが必要だ。レンジの下限は、2万9000ドルとして、ダウ平均は、短期的にレンジ相場を形成しているとみる。

中国の新型ウイルスをめぐりアジア株とヨーロッパ株は日替わりで反応を見せている。きょうはネガティブで、ダウ平均は節目の2万9100ドル方向に振らされながらの寄り付きとだろう。

通常取引開始前に発表されたプロクター・アンド・ギャンブルの決算は、市場予想を下回る内容でダウ平均の重しとなりそうだ。

ただ、全般的には、買い方も売り方も大きくポジションを傾けにくい相場環境でダウ平均自体は、新しいトレンドが生まれにくいと認識しておきたい。

▶︎好決算のテキサスインスツルメンツが時間外で軟調ー引け後のインテル決算に関心集まる

アメリカ株式市場は、引き続き、決算シーズンらしく業績動向に応じた個別選別物色が商いの中心になっている。

主力ハイテク決算では、23日の取引終了後に発表されるインテル決算が、今週後半のヤマ場だ。

前日夕方に決算発表した米半導体大手・テキサスインスツルメンツは、好決算ながら時間外で軟調。テキサスインスツルメンツの株価は、決算発表に向けて買い進められて、きのうの52週高値更新直後となるきょうは材料出尽くしとなりやすい。

アメリカ株式市場は、来週のGAFA決算でピークを迎える。

IT・ハイテク株中心に高値更新銘柄に対する業績面でのハードルの高さが伺えそうで、素直に買い向かえない相場の地合いにつながるか注目しておきたい。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想