ドル円の上昇は一服、ポンドは下に往って来い=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/01/14 20:36
ドル円の上昇は一服、ポンドは下に往って来い=ロンドン為替概況

 14日のロンドン市場は、ドル円の上昇が一服している。欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移したことをきっかけに110円台を割り込み、109.89レベルに本日安値を広げた。その後は、欧州株などの下げ渋りでドル円の下押しも落ち着いた。ただ、110円ちょうど近辺で売買が交錯する神経質な値動きとなっている。ポンドは売りが先行した。先週後半にカーニー英中銀総裁が予想外のハト派姿勢を示したことをきっかけに、その後の複数の英中銀委員の利下げ示唆発言もあってポンドには売り圧力が掛かっている。ポンドドルはロンドン序盤に1.2955レベル、ポンド円は142.45レベルまで下値を広げた。ただ、その後は買い戻しが入り下押しは一服。1.29台後半、142円台後半で取引されている。ジョンソン英首相は、スコットランド独立を求める住民投票を拒否する書簡をスタージョン首相に送付した。ユーロドルは1.1130-40レベルでの揉み合い。ユーロ円は122.70近辺から122.40近辺へと小安い。格付け会社ムーディーズは、今年のユーロ圏ソブリン格付け見通しを安定的からネガティブに変更した。

 ドル円は110円近辺での取引。東京午前には昨年5月23日以来となる110.21レベルまで高値を伸ばしたが、その後は勢いを欠いている。ロンドン序盤には欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移したことをきっかけに110円台を割り込み、109.89レベルに本日安値を広げた。足元では下げ渋りも110円ちょうど近辺で売買が交錯している。
 
 ユーロドルは1.11台前半での取引。ロンドン朝方に1.1145レベルまで買われたあとは、クロス円の売りに押されながら1.1128レベルまで小反落している。ユーロ円は122.70近辺から122.40近辺へと小安い。メルシュECB理事は、ユーロ圏経済やインフレに安定化の良い兆候がみられている、と述べた。格付け会社ムーディーズは、今年のユーロ圏ソブリン格付け見通しを安定的からネガティブに変更した。グローバルな環境の悪化、高い公共債務比率、政治的な展望の分断化などが背景としていた。

 ポンドドルは1.29台後半での取引。売りが先行した。先週後半にカーニー英中銀総裁が予想外のハト派姿勢を示したことをきっかけに、その後の複数の英中銀委員の利下げ示唆発言もあってポンドには売り圧力が掛かっている。ポンドドルはロンドン序盤に1.2955レベル、ポンド円は142.45レベルまで下値を広げた。ただ、その後は買い戻しが入り下押しは一服。1.29台後半、142円台後半で取引されている。ジョンソン英首相は、スコットランド独立を求める住民投票を拒否する書簡をスタージョン首相に送付した。 
 
MINKABU PRESS 松木秀明

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