東京株式（前引け）＝小反落、前週末急騰の反動出るも押し目買い厚い

　１６日前引けの日経平均株価は前営業日比４円５８銭安の２万４０１８円５２銭とわずかながら反落。前場の東証１部の売買高概算は５億６４０９万株、売買代金概算は８７９５億８０００万円。値上がり銘柄数は１０６８、対して値下がり銘柄数は９８０、変わらずは１０７銘柄だった。

　きょう前場の東京市場は、前週末に日経平均が約６００円高と急騰し新高値に買い進まれた反動もあって売り優勢の展開で始まったが、下値では押し目買いが厚く下げ渋っている。米中協議が第１段階の合意に達し、１５日の対中関税引き上げが見送られたことはポジティブ材料だが、前週末に前倒し的に株価は織り込んでいたことで目先筋の利益確定売りが出た。ただ、値上がり銘柄数は１０００を超え値下がり数を上回った。売買代金は９０００億円を下回るなど低調。

　個別では任天堂<7974.T>が売買代金トップで大幅高、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>も堅調。ソフトバンクグループ<9984.T>も頑強な動き。資生堂<4911.T>も高い。バリューコマース<2491.T>が値を飛ばし、レオパレス２１<8848.T>も物色人気。石川製作所<6208.T>も買いを集めた。半面、ファーストリテイリング<9983.T>が冴えず、ネットワンシステムズ<7518.T>が急落、フリービット<3843.T>が大幅安、ソースネクスト<4344.T>も値を下げた。

出所：MINKABU PRESS