プレサンス Research Memo(8):ブライトビジネス(不動産テック)が上々の滑り出し。業界屈指の高い生産性

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/04 15:08
■中長期のトピック

1. 女優吹石一恵さんを起用した新CM。ブランドイメージ向上を目指す
プレサンスコーポレーション<3254>は、「ヤドカリのCM」で有名である。関西などではハワイアンソングに乗せた「やーどかりかり、こだわりやさん〜」というフレーズやユーモラスなヤドカリの映像は誰もが覚えがあるだろう。知名度が高い一方で、同社の展開するマンションの品質や立地を伝えることには不十分な面もあった。このため、2019年1月(第1弾は1月開始、第2弾は8月開始)に開始されたコーポレートCMでは、女優の吹石一恵さんを起用し、ブランド戦略を刷新した。CMでは都心立地の高品質なマンションでの利便性の高い暮らしを表現しており、特にファミリーマンション購入層への同社ブランドイメージの向上を目指す。

2. 不動産テックの強化:ブライトビジネスが上々の滑り出し
同社は、2019年4月にAIを活用した投資用不動産の総合サイト「プレサンスブライト」の稼働を開始し、不動産テックの活用により業績成長を加速する取り組みを始めた。サイトは5つに分かれ、顧客が不動産投資に興味・関心を持つ段階から、物件の比較検討、購入後のフォローまで一貫した支援を目的とする。具体的には、潜在顧客に幅広い情報を提供する「ブライトラボ」、膨大なビッグデータからAIが不動産価格・収益を試算する「ブライトシミュレーター」、同社新築物件サイト「ブライトアライバル」、他社を含む中古物件サイト「ブライトヴィンテージ」、オーナーが購入物件の入居状況や契約内容等を確認できる「ブライトオーナー・アプリ」である。

同社は、プレサンスブライトを通じ、AIがシミュレーションした物件価格や収支予測等の情報を提示し、これまで不透明だった不動産価格を“見える化”する。他社物件との比較が分かりやすくなり、同社物件の高い市場価値が明確になる。また、デジタル・コミュニケーションを好む顧客、海外居住者など、従来とは異なる顧客の新規開拓を進め、売上を拡大していく計画だ。併せて、オンライン化・システム化により、顧客サービスの質と業務効率の向上も図る。ブライトビジネスによる収益を既存事業の収益に上積みし、業績成長を加速させていく計画である。

ブライト会員数は約半年を経過した9月末の段階で3,218人と、通期目標4,500人に向けて順調に進捗している。受注高では1,349百万円(第2四半期累計)であり、通期売上高目標1,320百万円を第2四半期段階で超えた。特に中古物件サイト「ブライトヴィンテージ」は予想以上の活況である。中古物件の受注高は1,049百万円と、既に通期売上高目標600百万円を大きく超え、さらに上を目指す勢いだ。「いいものを買いたい」「納得がいくまで比較したい」という志向の顧客ニーズを捉えたもので、当初の狙いどおりこれまでと異なる顧客層の開拓ツールとして期待が持てる。5年目の2024年3月期には会員数で75,000人、売上高で24,480百万円(うち中古物件7,200百万円、新築物件17,280百万円)を計画する。なお、ブライトビジネスによる売上高は、現在の中期経営計画には含まれていないため、ブライトの成果が出れば、同社業績の上振れ要因になる。

3. 業界屈指の高い生産性
同社は、不動産業界でもトップクラスの生産性(売上総利益/従業員数、生産性の代替指標とした)を誇る。2019年3月期決算における同社の生産性は72.2百万円(売上総利益:44,201百万円、従業員数:612人)である。マンション開発に関連する不動産業界においてはトップグループに位置付けられる。ランキングを見ると、首都圏中心のデベロッパーや、多様な業態(物件の賃貸、商業不動産など)を展開する企業は生産性が低い傾向にある。同社は近畿圏、東海・中京圏を中心に新規マンション開発に特化することや、精鋭の販売部隊を組織している点などが寄与し、業界屈指の生産性の事業モデルを確立してると言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)


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配信元: フィスコ

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