メドトロニック、好決算も上値重い＝米国株個別

　医療機器のメドトロニックが小幅高。８－１０月期決算を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。修復治療や糖尿病管理用機器が予想を若干上回っている。通期の１株利益の見通しについても従来から上方修正しており、予想も上回った。

　同社のイスラクＣＥＯは声明で、「今回の堅調な決算は、コミットメントの実行に引き続き注力したことを反映した」と述べたほか、「今四半期の広範なパフォーマンスは、実行の一貫性、イノベーションの強さ、そして、事業と地理的多様化による優位性を示している」とも語った。

　ただ、株価は上値の重い反応を示している。ヘルスケアの中でも医療機器は特に今年のパフォーマンスが好調で、一部からはバリュエーションが高過ぎるとの指摘も聞かれる。そのような中で、好決算ではあったものの、利益確定売りの好機となっているのかもしれない。ただ、下値での押し目買い意欲も根強く、序盤の下げからプラス圏に戻している。

（８－１０月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：1.31ドル（予想：1.28ドル）
・売上高：77.1億ドル（予想：76.6億ドル）
　　心臓・血管：28.6億ドル（予想：28.6億ドル）
　　低侵襲：21.4億ドル（予想：21.4億ドル）
　　修復：21.1億ドル（予想：20.7億ドル）
　　糖尿病管理：5.96億ドル（予想：5.93億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.57～5.63ドル（従来：5.54～5.56ドル）（予想：5.56ドル）
・中核売上高：約4％

（NY時間10:15）
メドトロニック　111.46（+0.21　+0.19%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美