TKP Research Memo(7):ハイグレード施設への積極出店のほか、日本リージャスとの共同出店にも大きな成果

配信元:フィスコ
投稿:2019/11/11 15:17
ティーケーピー<3479>の主な活動実績

1. 高付加価値グレード施設の出店
高品質及び高機能のグレードを求める需要が高まるなかで、料飲等売上を伴う高付加価値グレード(上位3グレード)の拠点増強に積極的に取り組んでいる。第2四半期(6月−8月)の主な実績には、「TKPガーデンシティ心斎橋南船場」の開業(6月)のほか、「TKP新橋カンファレンスセンター」の増床(7月)がある。また、2019年7月には福岡市天神の複合大型ビル「西日本新聞会館」内に日本リージャスとの全国初の共同出店を公表。会議室エリアは「TKPガーデンシティPREMIUM天神スカイホール」(全4室・567席・契約面積1,672.30m2)、オフィスエリアは「リージャス福岡天神スカイホールセンター」(契約面積727.57m2)とし、2019年9月1日より順次開業している。両エリアの受付や事務所等の運営機能を共有することで、顧客サービスの向上を図ると同時にスペースの有効活用にもつなげていく方針である。さらに日本リージャスとの共同出店については、都内初となる「TKPガーデンシティPREMIUM丸の内パシフィックセンチュリープレイス」(11月下旬より順次開業)のほか、兵庫県のミツワビル(11月同時開業)、愛媛県の青野ビル(11月以降順次開業予定)、宮城県の仙台ソララプラザ(11月以降順次開業予定)などが開業しており、早くもシナジー効果が発揮されている。また、日本リージャスについても、「リージャスあべのハルカスセンター」(6月開業)、「リージャス梅田スクエアセンター」(7月開業)など高グレードビルに積極出店している。

2. 宿泊研修施設の拡充及びホテル開発の進捗
第2四半期(6月−8月)の主な実績として、2019年6月に「アジュール竹芝」の全客室(122室)及び宴会場をリニューアルオープンしたほか、同じく6月には「TKPレクトーレ博多 久山温泉」の運営も開始している。また、アパホテルの開発プロジェクトについては、2021年2月期以降の開業に向けて3拠点※が順調に進行中であり、すべて完成すると全国に10拠点を運営するアパホテル最大のフランチャイジーとなる見通しである。

※博多東比恵駅前(2020年2月開業予定)、福岡天神西(2020年5月開業予定)、上野広小路(2020年6月開業予定)の3拠点を開発中。


3. 品川配ぜん人紹介所の子会社化
2019年7月1日には(有)品川配ぜん人紹介所※を完全子会社化した。ホテル宴会場への配ぜん人材の派遣や紹介を含む「ホテル宴会場運営支援」を行うことで、ホテル及びホテル宴会場との強固な関係構築が目的である。さらには、取引先ホテルの料理を同社グループの会議室へケータリングする仕組みの構築や同社グループを利用する顧客を既存の取引先ホテル宴会場へ送客する営業支援も視野に入れた総合的な「ホテル宴会場運営支援事業」へ参入する構想のようだ。

※1970年の創業以来、50年にわたり高いホスピタリティを持つ配ぜん人材を育成し続けており、関東大手の地位を確立している。現在の派遣登録者数は約3,800名で、著名ホテルを中心に宴会・結婚式や会館等へ配ぜん人材の派遣や紹介を行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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