トランプ大統領の発言きっかけにドル円に戻り売り 少し様子を見たい雰囲気も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/11/09 01:20
 ドル円はNY時間に入って戻り売りに押される展開が見られており、109.15円付近での推移となっている。序盤は米国債利回りの上昇に追随して、きのうに引き続き109.50円を試す動きも見られた。しかし、トランプ大統領の「米国は中国と関税撤廃で合意していない」との発言をきっかけに急速に戻り売りが強まっている。また、大統領は米国内での調印にこだわっているようだ。

 きのう中国商務省の報道官が「合意を巡る進展の中で、関税を段階的に撤廃することで両国は合意した」と発表したが、ホワイトハウスの対中関税撤廃計画が米政権内部で強い反対に直面しているとの報道も流れていた。市場では、期待感は依然として高いものの、少し様子を見たい雰囲気も出ているようだ。

 200日線が109.05円付近に来ており、目先の下値サポートとして意識されるが、200日線の水準より上で今週の取引を終えられるか注目される。

USD/JPY 109.16

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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