情報が錯綜する中でポンドは上値の重い展開が続く=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/10/10 01:28
 ポンドは上値の重い展開が続いており、ポンドドルは1.22ドルちょうど付近、ポンド円は131円台前半に下落している。EU離脱を巡る動きに一喜一憂する動きが続いている。

 ロンドン時間にはEUがアイルランドのバックストップで譲歩する用意があるとの報道が流れ、ポンドが急速に上昇する場面が見られた。ポンドドルも1.22ドル台後半まで一気に上昇したものの、上げは維持できていない。

 NY時間に入ってバルニエEU首席交渉官の発言が伝わっていたが、「英国の提案は深刻な欠陥を持っており、現段階ではEUも英国も合意する段階にはない」と述べていた。

 情報が錯綜しているが、市場のメインシナリオはやはり、10月末の離脱は見送られ、3ヵ月間の延期になるとも見方が有力のようだ。しかし、延期になったとしてもあくまで合意ではなく、合意なき離脱や総選挙へのリスクは残り、ポンドの上値を圧迫する可能性も高い。

 目先は9月の上昇波のフィボナッチ61.8%戻しの水準が1.2195ドル付近に来ており意識される。  

GBP/USD 1.2209 GBP/JPY 131.19 EUR/GBP 0.8989

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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