東京株式(大引け)=436円安、世界景気減速への警戒感から全面安商状に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/10/03 15:53
東京株式(大引け)=436円安、世界景気減速への警戒感から全面安商状に  3日の東京株式市場は売り圧力が一気に強まり、日経平均は一時500円を超える下げをみせた。米景気減速への警戒感から幅広い銘柄が値を下げる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比436円87銭安の2万1341円74銭と続急落。東証1部の売買高概算は12億2381万株、売買代金概算は2兆704億円。値上がり銘柄数は159、対して値下がり銘柄数は1963、変わらずは29銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが一時600ドル近い下げをみせるなど波乱展開となり、これを受けてリスク回避の売りが集中する格好となった。発表された9月のADP全米雇用リポートで雇用の伸び悩みが明らかとなり、米景気減速に対する警戒感が強まった。前日は欧州株市場も軒並み大きく値を下げており、WTOが米国によるEUへの報復関税を承認したこともあって、世界景気の先行き不透明感が強く意識されている。外国為替市場でドル安・円高に振れたことやアジア株市場が総じて売られたことも手控えムードを助長した。先物主導で売りがかさみ、リスクパリティファンドの売りなども観測されている。東証1部全体の9割以上の銘柄が値を下げる全面安商状となった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が大きく値を下げたほか、トヨタ自動車<7203.T>も下落。ファナック<6954.T>キーエンス<6861.T>なども軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも下値を探った。資生堂<4911.T>も売られた。オルトプラス<3672.T>が値下がり率トップ、バリューコマース<2491.T>マネックスグループ<8698.T>も大幅安。オリエントコーポレーション<8585.T>アイフル<8515.T>が安く、大日本住友製薬<4506.T>なども下落した。

 半面、東京エレクトロン<8035.T>が頑強、第一三共<4568.T>も底堅い動き。コロプラ<3668.T>が売り物をこなし高く引けたほか、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>も高い。ノムラシステムコーポレーション<3940.T>、アトラ<6029.T>がいずれもストップ高と異彩人気。LINE<3938.T>も上昇した。キャリアリンク<6070.T>も値を上げた。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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