英中銀は政策金利据え置きもポンドは下落、円買いは総じて一服=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/09/19 20:52
英中銀は政策金利据え置きもポンドは下落、円買いは総じて一服=ロンドン為替概況

 19日のロンドン市場は、円買いが一服している。ドル円はロンドン朝方に108.15近辺まで反発した。その後は107.90台へと再び軟化しているが、東京市場で付けた安値107.79レベルには届いていない。欧州株が安寄りしたあとは買いが優勢になっており、プラス圏で取引されている。原油先物も反発。リスク動向は改善している。ユーロは堅調。対ドルでは1.1069レベル、対円では119.50台まで上昇した。第2四半期ユーロ圏経常収支の黒字幅が拡大したことや、北欧のノルウェー中銀が利上げを発表したタイミングでユーロ買いが加速していた。一方、ポンドは軟調。序盤はユーロとともに買われて、対ドルで1.25ちょうどレベル、対円で135円ちょうど近辺まで買われた。8月英小売売上高は予想を下回ったが、発表時には反応はみられず。その後、、コベニー・アイルランド外相が前日からの英DUPとの会談について「引き続きアイルランドと英国にはブレグジットめぐる大きな溝がある」と述べており、ブレグジット合意に対する不透明感が広がった。また、英中銀金融政策発表を控えた調整圧力もポンド売りに方向転換させた。英中銀は大方の予想通り政策金利および資産買入枠を全会一致で据え置いた。議事録では「仮にブレグジットの不透明感が続くなら、インフレは弱まるだろう」「潜在的な成長は鈍化しているが、引き続きプラスを維持」などとしている。ポンドドルは1.2438レベル、ポンド円は134.27レベルまで安値を広げた。

 ドル円は108円近辺での取引。東京市場では108円台半ばから107.80近辺まで下落した。日銀が昼頃の時間帯にすんなりと金融政策据え置きを発表したことが、追加緩和期待派の失望を誘っていた。ロンドン市場にかけては下げ渋り。黒田日銀総裁会見で「金融緩和、前回会合よりも前向きになっている」としたことが追加緩和期待を想起させた。ロンドン序盤に108.15近辺まで反発した。欧州株が安寄りしたあとは買いが優勢になっており、プラス圏で取引されている。原油先物も反発。リスク動向は改善している。

 ユーロドルは1.10台後半での取引。ロンドン午前を通して堅調に推移している。ユーロドルは1.1070台へと高値を伸ばしている。ユーロ円も東京市場での下げを消している。119円近辺から119.68レベルまで買われ、その後も高止まりしている。第2四半期ユーロ圏経常収支の黒字幅が拡大したことや、北欧のノルウェー中銀が利上げを発表したタイミングでユーロ買いが加速していた。

 ポンドドルは1.24台半ばでの取引。序盤はユーロとともに買われて、対ドルで1.25ちょうどレベル、対円で135円ちょうど近辺まで買われた。8月英小売売上高は予想を下回ったが、発表時には反応はみられず。その後、、コベニー・アイルランド外相が前日からの英DUPとの会談について「引き続きアイルランドと英国にはブレグジットめぐる大きな溝がある」と述べており、ブレグジット合意に対する不透明感が広がった。また、英中銀金融政策発表を控えた調整圧力もポンド売りに方向転換させた。英中銀は大方の予想通り政策金利および資産買入枠を全会一致で据え置いた。議事録では「仮にブレグジットの不透明感が続くなら、インフレは弱まるだろう」「潜在的な成長は鈍化しているが、引き続きプラスを維持」などとしている。ポンドドルは1.2438レベル、ポンド円は134.27レベルに安値を広げた。ただ、足元ではポンド売りは一服し、NY市場待ちとなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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