米中対立の再燃で利回りは大幅低下 僅かだが逆イールドが再び示現=NY債券概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/08/24 05:39
米国債利回り(NY時間16:34)
2年債   1.529(-0.083)
10年債  1.535(-0.078)
30年債  2.028(-0.077)
期待インフレ率  1.542(-0.017)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは大幅低下。中国が米製品750億ドル相当に報復関税を発動すると発表。5078品目が対象で、9月1日と12月15日に実施し、大豆にも5%の追加関税を課す。これに対してトランプ大統領が対抗措置を取ると発表したことから、市場は再び米中対立への緊張を一気に高めた。

 また、きょうはジャクソンホールでパウエルFRB議長の講演が行われた。議長は「経済は望ましい状況だが、著しいリスクが迫っている」と述べたうえで「景気拡大維持へ適切に行動する」と利下げの可能性を示唆。
  
 10年債は1.50%台まで一時低下し、政策金利に敏感な2年債も1.50%まで一時低下した。

 この動きに2-10年債は僅かではあるが逆イールドが再び示現する場面が見られた。利回り格差は1(前日0)。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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