東京株式(大引け)=229円安、米中摩擦長期化を背景とした世界経済への影響懸念

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/08/13 15:45
東京株式(大引け)=229円安、米中摩擦長期化を背景とした世界経済への影響懸念  13日の東京株式市場は売り優勢の地合いで日経平均は一時2万300円台まで水準を切り下げる場面があった。後場はやや下げ渋ったものの買い気に乏しかった。

 大引けの日経平均株価は前週末比229円38銭安の2万455円44銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は12億8249万株、売買代金概算は2兆1822億7000万円。値上がり銘柄数は444、対して値下がり銘柄数は1655、変わらずは50銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが390ドル近い波乱含みの下げをみせたことを受け、リスク回避の動きが優勢だった。米中摩擦問題の長期化による世界景気減速への懸念が重荷となり、米長期金利の低下を背景に外国為替市場で1ドル=105円台前半の推移と円高に振れたことも、主力株中心に買い手控え感を助長した。アルゼンチンなど新興国通貨安に対する警戒感なども意識された。また取引時間中は中国・上海株や香港株、韓国株などアジア市場が総じて安く、市場心理を悪化させた。業種別ではほぼ全面安で個別ベースでも東証1部全体の77%の銘柄が値を下げる展開に。ただ、全体売買代金は2兆円台を上回った。短期資金の売り買いは活発で、決算発表などを絡め急騰急落銘柄も相次いでいる。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>の下値模索が続いている。任天堂<7974.T>が1000円超の下げをみせ、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクが売りに押され、武田薬品工業<4502.T>も値を下げた。ソニー<6758.T>も冴えない。アステリア<3853.T>リンクアンドモチベーション<2170.T>オープンドア<3926.T>がいずれもストップ安となり、東邦亜鉛<5707.T>も一時値幅制限いっぱいに売り込まれた。

 半面、資生堂<4911.T>が堅調、SMC<6273.T>アドバンテスト<6857.T>なども買われた。東京海上ホールディングス<8766.T>もしっかり。ネクソン<3659.T>が物色人気となり、明和産業<8103.T>NCホールディングス<6236.T>ネットマーケティング<6175.T>ファイバーゲート<9450.T>がストップ高に買われた。豆蔵ホールディングス<3756.T>IBJ<6071.T>も一時値幅制限上限まで買われる人気となった。

出所:minkabuPRESS
配信元: みんかぶ

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