23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、ハイテク関連に買い

配信元:フィスコ
投稿:2019/07/23 16:52
23日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比12.97ポイント(0.45%)高の2899.94ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、13.62ポイント(0.45%)高の3037.37ポイントで取引を終えている。

米中貿易問題を巡る警戒感がやや後退する流れ。香港英字紙は22日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は、通商交渉のため中国を来週訪問する可能性がある」と関係者の話として伝えた。対面での協議再開は、6月の米中首脳会談以来となる。また、トランプ米大統領が華為技術(ファーウェイ)の規制緩和を示唆したこともプラス材料だ。

業種別では、ハイテクの上げが目立つ。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が6.7%高、フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.4%高、業務ソフト大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.9%高で引けた。自動車株も高い。長城汽車(601633/SH)が4.5%上昇した。インフラ関連株、海運株、医薬品株、発電株なども買われている。

半面、不動産株はさえない。大手の保利地産(600048/SH)が1.4%下落した。保険株の一角も売られている。

外貨建てB株は小幅に値上がり。上海B株指数が0.14ポイント(0.05%)高の287.38ポイント、深センB株指数が0.59ポイント(0.06%)高の967.43ポイントで終了した。

一方、22日取引開始したハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」では、上場25銘柄のうち21銘柄がマイナス圏で取引終了。22日の取引では、全銘柄が急騰し、単純平均で公募価格から2.4倍に達していた。

【亜州IR】

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